☆☆とりあえずの映画鑑賞メモ☆☆

《舞台化でも知られている戯曲作家アラン・ベネットの回想録を映画化した人間ドラマ。オンボロ車で暮らす老婦人と劇作家の交流を描く。近年はドラマ『ダウントン・アビー』で好評を博している英国の大女優マギー・スミスが、自由気ままなヒロインを好演。『英国万歳！』等の映画監督作がある英国演劇界の才人ニコラス・ハイトナーが監督を務める。》

これはもうマギー・スミスを観られただけでも大満足、15年前の舞台劇でもミス・シェパード薬を演じたそうだけど、年齢を重ねた今だからこその味わいがあって、ボロをまといながらもどこか品格を漂わせた謎の過去を持つホームレスの老女役がぴったりだった。

物語の構造的には彼女が居座ってしまう庭のある家に住む劇作家ベネットが主人公といってもいいのかも、職業柄、書く自分と日常の自分との客観と主観のせめぎ合いみたいなものが物語に弾みをつけていたというか、老いた母を介護しているという設定だけあって、“介護とは汚物の処理”という、台詞にも重みを感じた。

年齢的に老いを身近に感じるこの頃、自分の最期はどうなるのだろうとか、そんなことも考えつつの、今年最後の作品だった。

ストーリー
北ロンドンの路上に車を停め、その中で暮らしているミス・シェパード。路上駐車をとがめられた彼女に、引っ越して間もない劇作家ベネットが救いの手を差し伸べ、自宅の庭への駐車を許可する。一時避難のはずが、以来15年もミス・シェパードはそこに居座り……

原題 THE LADY IN THE VAN

103分

監督
ニコラス・ハイトナー

出演
マギー・スミス
アレックス・ジェニングス
ジム・ブロードベント
フランシス・デ・ラ・トゥーア
ロジャー・アラム

シネスイッチ銀座2 16:40〜観客4割程/182席

《デンマークのアカデミー賞にあたるロバート賞で作品賞など6部門を制した歴史ドラマ。第2次大戦後に捕虜になったナチス少年兵たちがたどる凄惨な運命を描く。なおも引きずられた民族間の軋轢や、人命に対する軽々しい扱いといった戦争の傷跡を、詩情に満ちた映像の中に浮かび上がらせる。東京国際映画祭では『地雷と少年兵』のタイトルで上映。》

これはデンマークの捕虜になった少年兵たちがナチスの埋めた地雷撤去に駆り出されるというもので、ユダヤ人迫害を描いたものが多かったナチス・ドイツの蛮行ものにまたひとつ新しい事実を知った驚きと、まだあどけなさの残る少年兵たちが過酷な状況な中で地雷撤去作業をする様子がリアルで息もできない緊張感の連続だった。

最初のうちはドイツ軍を憎むあまり少年兵たちにも血も涙もない仕打ちを繰り返していたデンマークの鬼軍曹が少しずつ良心の呵責を感じ始めていく様子にも感動、悲惨な状況とは裏腹な美しい海岸の風景も印象的だった。

ストーリー
1945年、ナチス・ドイツの降伏後、デンマークの捕虜になったドイツの少年兵たち。ナチスが埋めた200万個もの地雷処理に駆り出された彼らは命がけの作業に挑む。ドイツ軍を憎んでいる責任者ラスムスン軍曹は過酷な条件下で少年兵たちをこき使うが……

原題 LAND OF MINE

101分

監督
マーチン・サントフリート

出演
ローラン・ムラ
ミゲル・ボー・フルスゴー
ルイス・ホフマン
ジョエル・バズマン
エーミール・ベルトン
オスカー・ベルトン

シネスイッチ銀座1 14:50〜観客8割程/271席

《韓国KBSホールにて行われる『KBS 歌謡大祝祭』の模様を全国の映画館に生中継する。最新のK-POPを中心に、SHINee、EXO、防弾少年団、TWICE、 I.O.Iら韓国国内の人気アーティストたちが一堂に会し、エネルギッシュなステージを繰り広げる。毎年恒例の華やかな歌の祭典を日本にいながらにして楽しめる貴重な機会。》

終わりの方で少し映像が途切れたけど復活、お目当のバンタンはひとりいなくて残念だったけどテミンとジミンの“twoMIN”のパフォーマンスも嬉しくて…というか、もう、どのグループも素敵で目移りしそう、今回の発見はアストロのウヌかも！

とりあえず、最後まで切れずに無事に終わってよかった、お疲れさま&ありがとう。

T・ジョイPRINCE品川9 20:30〜満席/190席

《リオのカーニバルよりスゴい！FABULOUSなドラァグクィーン達が歌い踊るアカデミー賞受賞映画のミュージカル版、待望の日本上陸！》

お目当の超新星のユナクさんもよかったけど、山崎育三郎さんも綺麗で出てくるたびにオペラグラスでガン見(笑)

陣内孝則さんも流石の貫禄で舞台を引き締めていた、第二幕で登場のキンタロー。さんも笑いを一手に引き受けて大喝采、舞台は初めてだけど、テレンス・スタンプが出ていた映画の方は観ていたのでところどころ思い出したりして楽しかった。

カーテンコールでの撮影タイムも嬉しかったけど、キャストが観客席に降りてきてくれたのにも感激！
1階最後列だったので後ろに回ってきてくれた山崎育三郎さんに旦那がタッチしたら目を合わせてくれたと言って大喜び、私は咄嗟のことで動転して目で追うのが精一杯で気を取り直したところでキンタロー。さんにはタッチできた(笑)

演出
宮本亜門

キャスト
山崎育三郎
陣内孝則
ユナク
キンタロー。

日生劇場13:00〜満員御礼

《舞台と客席がひとつになった時、宇宙からの手紙が届く…舞台の全てをジャニー氏が手がける一世一代の舞台》

17日以来2度目観劇で楽しませてもらいながらも、今回はスマスマ終了翌日だったので、ジャニーさんがこれまで「ジャニーズ・ワールド」で“平和や希望”を謳っているのに事務所内の確執でグループが解散とか、なんだかやりきれない気分で観てしまった、ジャニーズの歴史の中にSMAPがいなくなってしまうのはやはり考えられないというか…。

大好きなキスマイのこれからも気になるけど、これからもずっと輝いていていられますように！

Kis-My-Ft2
玉森裕太
藤ケ谷太輔

Sexy Zone
佐藤勝利

Mr.King
平野紫耀
永瀬廉
高橋海人

HiHi Jet
橋本涼
井上瑞稀
猪狩蒼弥
高橋優斗

Six TONES
ジェシー
京本大我

Snow Man
岩本照
深澤辰哉

Prince
岸優太

Travis Japan
宮近海斗
森田美勇人

Love-tune
安井謙太郎
真田佑馬
内博貴

A.B.C-Z
戸塚祥太
塚田僚一

ジャニーズjr.

ゲスト
佐藤アツヒロ

帝国劇場18:00〜満員御礼

《ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の大ヒットアクション・ホラー『バイオハザード』のシリーズ第6弾。物語はいよいよ最終章に突入し、主人公アリスはさらなる過酷な闘いに身を投じていく。今回、タレントのローラが女戦士・コバルト役でハリウッドデビューを果たしており、アリスと行動を共にし、物語の行く末を左右する重要な役どころを演じている。》

これまでを手際よく説明してからの本編という親切設計は大助かりだったけど音で驚かせる演出の繰り返しで、もう何度もビヒリッばなし！
物量作戦もハンパなくて何が何やらで疲れたけど、ミラ・ジョヴォヴィッチが相変わらずカッコよくて、観ていて気持ちよかった。

注目のローラは思っていた以上に出番少な目で、あっけなくいなくなってしまったけどハリウッド映画抜擢に拍手、次に繋げて欲しい。

ストーリー
アリスはレッドクイーンから「48時間で人類は滅びる」と告げられる。やがてアンブレラ社が放った絶望的な数のアンデッドが地上を埋め尽くしていく。ラクーンシティに戻ったアリスは仲間たちと共に、アンブレラ社の心臓部“ハイブ”を壊滅させるため戦う。

原題 RESIDENT EVIL: THE FINAL CHAPTER

107分

PG-12

監督
ポール・W・S・アンダーソン

出演
ミラ・ジョヴォヴィッチ
イアン・グレン
アリ・ラーター
ショーン・ロバーツ
オーエン・マッケン
フレイザー・ジェームズ
ルビー・ローズ
ウィリアム・レヴィ
ローラ
エバー・アンダーソン
イ・ジュンギ

T・ジョイPRINCE品川3 14:05〜観客3割程/210席

《2016年アカデミー賞外国語映画賞のフィンランド代表に選ばれたヒューマン・ドラマ。第2次大戦後、ソ連の圧政下に置かれたエストニアを舞台に、スターリンの秘密警察に追われる元フェンシング選手と貧しい子供たちの交流を描く。『ヤコブへの手紙』のクラウス・ハロ監督が、逆境のさなかに固い絆で結ばれていく主人公らの姿を感動的に綴る。》

“こころに”が付いた邦題から悲劇的な展開なのではとおそるおそるの鑑賞だったけど、これは思いがけずに素敵なプレゼントを貰えた気分、秘密警察に追われながらも子供たちにフェンシングを教えていくうちに誇りを取り戻していく教師の姿に引き込まれた、ソ連の圧政で親を奪われた子供たちがフェンシングを通して生き生きしていく姿も感動的！

ナチスとスターリンに引き裂かれたエストニアが舞台というのもこれまであまり知らなかった世界で勉強になったというか、バルト海や原生林など独特なエストニアの風景もよかった。

ストーリー
1950年代初頭のエストニア。元フェンシング選手エンデルは、秘密警察の目を逃れ、田舎の小学校教師となる。やがてエンデルは、子供たちにフェンシングを教えることに新たな生きがいを見出す。教え子のマルタとヤーンも、エンデルを父のように慕うが……

原題 MIEKKAILIJA

99分

監督
クラウス・ハロ

出演
マルト・アヴァンディ
ウルスラ・ラタセップ
レンビット・ウルフサク
リーサ・コッペル
ヨーナス・コッフ

ヒューマントラストシネマ有楽町1 18:40〜観客4割程/161席

名匠テレンス・マリックが監督を務め、クリスチャン・ベイル、ケイト・ブランシェット、ナタリー・ポートマンらが共演するドラマ。人生に迷うひとりの男が6人の美女と出会い、彼女たちとの愛の記憶をたどりながら、過去の自分と向き合っていく。『レヴェナント：蘇えりし者』の撮影監督エマニュエル・ルベツキが捉えた鮮やかな映像にも注目。》

タイトルからクリスマス向きの映画かと思ったら少しハードルが高かったというか、囁くような声でのナレーションや独白で話が進むので意識が何度も遠のきかけたけど、外見変えての役柄の多いクリスチャン・ベイルが素に近い形での登場は嬉しいかも、ケイト・ブランシェットやナタリー・ポートマンなど豪華女優さんにも注目。

内容的には難解だったけど、クリスチャン・ベイルのドキュメンタリーの形を借りてのテレンス・マリック監督の内省の旅だったのかも。

ストーリー
“何にでもなれる“と信じてサンタモニカにやって来た脚本家のリック。享楽的なセレブの世界に溺れながらも、心の奥底にある虚無感を拭いきれずにいた。そんな彼の前に現れる6人の女性たち。ひとり目の女性デラは、人とは違う生き方を目指す奔放な人物で……》

原題 KNIGHT OF CUPS

118分

監督
テレンス・マリック

出演
クリスチャン・ベール
ケイト・ブランシェット
ナタリー・ポートマン
ブライアン・デネヒー
アントニオ・バンデラス
ウェス・ベントリー
イザベル・ルーカス
テリーサ・パーマー
フリーダ・ピント
イモージェン・プーツ

ヒューマントラストシネマ有楽町1 16:20〜観客6割程/161席