“「ぐるりのこと。」で数々の映画賞を受賞した橋口亮輔監督が、同作以来7年ぶりに手がけた長編監督作。橋口監督のオリジナル脚本作品で、不器用だがひたむきに日常を生きる人々の姿を、時折笑いを交えながらも繊細に描き出す。主人公となる3人はオーディションで新人を選出し、橋口監督が彼らにあわせてキャラクターをあて書き、リリー・フランキー、木野花、光石研ら実力派が脇を固める”
暮れのこの慌ただしい時に、客席数が少ないとはいえほぼ満席にまずはびっくりしたけど、観て納得!
食う、寝る(帰る場所)、働くがしっかり描かれている映画にハズレなし、リアルな日常感でぐいぐいひきこまれた。
主要人物3人が無名俳優さんというのも新鮮で脇を固めるベテラン俳優さんたちも好演。
主人公の1人が橋梁点検の会社に行っているという設定なので度々出てくる橋や川も印象的だった。
全体的に決して楽しい映画ではなかったけど、妙な可笑しさもあって、希望の光を感じさせるラストに救われる思いだった。
ストーリー
数年前に愛する妻を通り魔殺人で亡くしたアツシ、パート先にやってくる取引先の男に胸をときめかせる人妻、瞳子、同性愛的な感情を寄せる相手との間に誤解を招いてしまうエリート弁護士、四ノ宮。彼らのさまよえる思いは、失って初めて大切な何かに気づき……
140分
PG12
監督
橋口亮輔
出演
篠原篤
成嶋瞳子
池田良
安藤玉恵
黒田大輔
山中崇
内田慈
山中聡
リリー・フランキー
木野花
光石研
水野小論
高橋信二朗
大津尋葵
川瀬絵梨
中山求一郎
和田瑠子
キネカ大森3 18:15〜ほぼ満席/40席


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