“ひばり、還る…昭和の歌姫・美空ひばりが1981(昭和56)年に出演したテレビ番組「ザ・スター」を、最新デジタル技術でよみがえらせた劇場版”
な、なんと、てっきり“フジテレビの倉庫で発見された、未放送部分を含む同番組のマスター収録テープをデジタル技術で復活”させながらの、ひばりさんのデビュー当時からの世相を反映したドキュメンタリーかと思ったら、ひたすら歌うひばりさんの映像が延々と続いて、プレスをよく見たら“全29曲の熱唱ライブ!”だったとは!
自分から進んで演歌を聴いたことのない自分的には、越後獅子だの角兵衛獅子だのお父つぁんだの、いつも聴いている音楽とは別世界な気もして映画館から逃げ出したくなったりもしたけど、最後の方で流れた「ひとすじの道」にシャンソンの大御所エディット・ピアフに通じるものも感じて、改めてひばりさんの凄さを実感した。
“今回のリマスターでは当時の映像を最新デジタル技術によって、ひばりさんの髪の毛1本1本が見えるほどの高画質で蘇らせることができました”ということなので、32年の時を経て蘇る高画質高音質の“大人の音楽祭”、ひばりさんのファンなら大満足かも。
《毎月1人(1組)のアーティストに焦点を当て、月4回のレギュラー番組をワンマンで行うという企画で人気を博したフジテレビの伝説的番組「ザ・スター」。その第1回ゲストに招かれたのが、同年に 芸能生活35周年を迎えた美空だった》
フジテレビの倉庫で発見された、未放送部分を含む同番組のマスター収録テープをデジタル技術で復活させ、「リンゴ追分」「東京キッド」「港町十三番地」といった名曲や、同番組でのみ披露された未発表曲「ウォーク・アウェイ 想い出は涙だけ」を歌いあげる美空の姿をスクリーンで上映する。
◆CAST
美空ひばり
108分
丸の内ルーブル18:30〜観客15人程/608席


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