“少しイカれたきみが、なぜか希望の光…それぞれに最愛の人を失い心に傷を負った男女が再生していく姿を、笑いや涙を交えて描いたヒューマンコメディ”
よく考えたら主人公の男女だけでなくて登場人物みんなが問題ありの“イカれた”人たちなんだけど観ているうちに、そっと後押ししてもらえたような気になったりしたのは自分も問題ありだからなのかも、というか、きっと誰でも何かあるのでは?
プレイブックというのはアメフトの作戦ノートのことなんだとかで、原題のSilver Linings Playbookのシルバーライニングは“銀の裏地”という意味で、雲の反対側つまり太陽が当たって輝いている面を意味して、「どんな暗雲にも銀の裏地がある」という慣用句があるとのことで納得、アメフト好きならさらに楽しめそう、とにかく騒々しかったけど(笑)
あと、ダンスの使われ方もよかった。
認知症の治療に社交ダンスが特効薬だと聞いたことがあるけど、この映画でもセラピーに使われていて、二人の距離が近づいていくところにドキドキ、ジェニファー・ローレンスがアカデミー賞主演女優賞に輝いたのは、最後のダンスシーンでの悩殺ポーズもあるのかも、私もクラクラ(笑)
《妻の浮気が原因で心のバランスを崩したパットは、仕事も家も失い、両親とともに実家暮らし。いつか妻とよりを戻そうと奮闘していたある日、事故で夫を亡くして心に傷を抱えた女性ティファニーに出会う。愛らしい容姿とは裏腹に、過激な発言と突飛な行動を繰り返すティファニーに振り回されるパットだったが…》
監督は「ザ・ファイター」のデビッド・O・ラッセル。主演は「ハングオーバー!」のブラッドリー・クーパーと「ハンガー・ゲーム」のジェニファー・ローレンス。
パットの両親役でロバート・デ・ニーロ、ジャッキー・ウィーバーが共演。
◆CAST
ブラッドリー・クーパー、ジェニファー・ローレンス、ロバート・デ・ニーロ、クリス・タッカー、ジャッキー・ウィーバー
原題:Silver Linings Playbook
品川プリンスシネマ5 18:00〜観客30人程/219席


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