“俺は迷っていた、人生の締めくくり方を。少年は知らなかった、人生の始め方を。…クリント・イーストウッド監督が、自ら主演して世の中に怒れるガンコ老人を演じた感動の人間ドラマ”
《急速に様変わりしていく世間を嘆き、孤独に生きる人種差別主義者の偏屈老人が、ひょんなことから隣人のアジア系移民家族と思いがけず交流を深めていくさまを綴る》
今日は土曜日なので秋津でお姑さまの妹、大森でお姑さまの様子見をしてから川崎に向かいました
本日から公開の映画もたくさんありますが、嬉しいことに109シネマズ川崎では19時半前後始まりの作品が3本もあって、中でも一番観たいのがこれでしたが、いやあ、さすがクリント・イーストウッド、自分的には「チェンジリング」よりこちらの方が好きかも、もちろん内容的にも素晴らしかったけど、おかえりなさい、ハリー・キャラハンと拍手したくなりました(笑)
おなじみワーナーブラザースのロゴに続いて、苦虫をかみつぶしたようなクリント・イーストウッドの顔に、変な女にまとわりつかれた時のハリーみたい、なんて思う間もなく、彼と周囲の人間との関係などが手際よく描かれていくので、無理なく話に入れるというか、タイトルのグラン・トリノが彼の人生のピークを象徴するものとして扱われていたのも印象的でした
毎日のように老人介護施設に行っている自分的には、お年寄りの記憶って最良の時に留まっているんだと実感することが多いので、それが見える形でグラン・トリノに集約されているところがお見事というか
あと、宗教的なことはよくわかりませんが、この作品で改めて“懺悔”の効用みたいなものを感じました、人って、語ることで救われるんですよね、罪が消えるわけではないけど解放されるというか…最初は相手にもしなかった若い神父さんの度重なる説得に少しずつ折れていきながらも“究極の解放”に繋がるラスト…あ、余計なことはあまり書かない方がいいですね、音楽も相変わらず控えめながら効果的で余韻を味わいました
109シネマズ川崎4 19:15〜観客5割程/175席


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