“すべてを受け入れたとき、人は静かに、強くなる…殺人犯の妹となった少女と彼女を守る刑事の逃避行が始まる”
今日は月曜日なので早め帰宅目指して品川に向かいました
この作品は私の好きなリベラの、心に響くような歌が流れる予告編の時から注目してましたが、期待を上回るすばらしい作品でした
内容は…
“殺人事件を巡って巻き起こるネットの暴走やマスコミ報道のあり方を、警察による容疑者家族の保護という切り口で描く”ものですが、スローモーションで始まるファーストシーンから一気に引き付けられてしまってタイトルが出る前に涙が出てしまいましたよ、志田未来ちゃんのあどけない表情にこれからふりかかる受難を思うと切なくなってしまって…。
あ、余計なことは書かない方がいいですね、とにかく、これは一人でも多くの方にオススメしたいです、登場人物たちのキャラクターもよく練られていて、特に佐藤浩市と松田龍平の刑事コンビが最高、前に佐藤浩市主演の北海道名物ばんえい競馬を描いた「雪に願うこと」を観た時に、パンフに載っていた脚本家の加藤正人さんのコメントを思い出しました…いわく“この映画は2時間だけど前後にたくさんの背景を考えてある。だからいろんな意味がワンシーンに含まれていくんだよ”と…。
今回の作品も登場人物たちの“履歴書”がしっかり書き込まれていたからこその充実感が溢れていたように思いました。
この作品の感想をアップするのが遅くなっているうちに、TVでオンエアされた「誰も守れない」の方も録画しておいたので観てみましたが、映画版の前哨戦ともいえるような仕掛けがちりばめられてあってこちらも見応え充分、一方は加害者の家族、もう一方は被害者の家族と設定は真逆ですが、ネットの暴走や報道のあり方なども含めて色々考えさせられました。
監督は「踊る大捜査線」シリーズの脚本を手掛けてきた君塚良一ということで、「踊る大捜査線」だってスピンオフムービーがあるんだから、こちらも佐藤浩市&松田龍平コンビのスピンオフムービーが観たいかも
品川プリンスシネマ2 15:40〜観客60人程/190席


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