“1943年10月16日。それは、永遠に語り継がれる、特別な試合…。”
今日は月曜日なので、いつもなら早め帰宅目指して1本くらい何か観る感じですが、旦那の野暮用が先週の土曜日に済んだので、うまくしたら2本観られるかも、ということで、とりあえず川崎に向かいました
ほんとは渋谷のミニシアター系の映画館で観たいものがたくさんあるんですが、雨が降り続きそうで、最近の雨は“ゲリラ雨”状態なので109川崎でハシゴすることにしたというわけで、まずはこちらの作品ですが、神山征二郎監督作品というと、最近では「北辰斜にさすところ」がまだ記憶に新しくて、あまりに硬いというか直球というか、実はかなり“覚悟”してましたが…。
内容は…“1943年、戦況が悪化する中、野球は敵性スポーツとみなされ、六大学野球連盟は解散、リーグ戦も中止となってしまい、学生の徴兵猶予も停止され、学徒出陣がいよいよ間近に迫るなか、出征前にもう一度試合がしたいという部員たちの願いを受け止めて行われた学徒出陣前に実際に行われた《早慶戦》をめぐる感動秘話を映画化したヒューマン・ドラマ”というものですが、やはり観てみないとですね、思っていたより“居心地悪さ”がなくて素直に目頭が熱くなりました。
途中、さすがに、映画の方に先に“泣かれ”てしまって、ついていけなくなりそうな場面もありましたが、戦争に巻き込まれた悲劇を思えば、あれくらい声高になっても仕方ないのかも。
学生役の俳優さんたちも新鮮な顔ぶれでよかったです、お互いの大学の校歌を交換して歌いあげる場面にはやられました、校歌っていいもんですね
自分の出身校でなくても鳥肌ものだったので、出身校の人が観たらたまらないかも、ちなみに、慶應義塾大の小泉信三塾長役の石坂浩二は実際に慶應義塾出身なんだそうです、力が入っていたわけですね。
当時の事情としては、野球をやるやらないを決めることは、いい悪いではない複雑な判断を要した筈で、断固として認めようとしなかった早稲田大学総長の気持ちも伝わってきました。
というわけで、この作品のテレビCMが“号泣映画”みたいな売りになっているのはちょっと損かもとも思いました、宣伝も難しいですね

109シネマズ川崎5 16:35〜観客30人程121席


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