“製作25周年となる2007年、これを記念してリドリー・スコット監督が自ら新たに再編集したバージョン”
というわけで、昼間「ヒッチャー」を観てルトガー・ハウアーを思い出したからというわけではありませんが、この作品も今週金曜日で終わってしまうので大森に寄ってからぎりぎり覚悟で新宿にダッシュしました
この作品は説明するまでもなく、“リアルでダークな終末観を提示した近未来像でカルト的な人気を博したリドリー・スコット監督によるSF映画の金字塔”といわれるものですが、SF系映画の苦手な私でも初めて観た時はそのあまりにも精緻な近未来都市の造形に目を奪われ、ヴァンゲリスの音楽も耳から離れなくて衝撃的な作品でしたが、ハリソン・フォードとショーン・ヤングのラブシーンも好きだったんですよね、ハリソンが「say,kiss me」「say,I want you」とショーンに迫るあの場面見たさに繰り返し観に行ったのかも
基本的に、私の場合は映像の記憶より感情的なドラマの記憶の方が優先される傾向にあるので、以前のバージョンとの違いなどわからないかも、なんでもいいからスクリーンで観たいというというのが正直な気持でしたが、始まってすぐに流れてきたヴァンゲリスの音楽に震えてしまいました、そう、音からして違いました、すげ〜迫力、もうもう鳥肌立てまくりながら観てました、もちろん映像的にもクリアーでため息が出そうでした
ただ…すごく残念だったのは楽しみにしていたラストの、レイチェルとの“逃避行”のシーンがバッサリとカットされていたこと、雲の中を突き進むあの映像がヴァンゲリスの音楽と合っていて私は大好きだったのになぁ、って、よく考えたら1992年の最終版の時も切られていたみたい、全然覚えがなかったけど、自分の好きなシーンはなかなか頭から消えないもんですね。
というわけで今年のヴェネチア国際映画祭ではこのファイナルカット版のワールドプレミアが行われ、大きな話題を集めたとのこと、日本でもDVD発売に先立っての劇場公開ということで、劇場で観られるのはこれが最後らしいです、元の「ブレードランナー」をまだ観たことがない人はもちろんですが、観たことのある人にもオススメ、何度観ても面白いです
ちなみに帰宅してから手持ちのソフトをチェックしてみたら、あるのは最初に公開されたバージョンのLDとディレクターズカット最終版のビデオがあるだけで少し回してみたら画質が恐ろしいくらいにボケてました
とりあえずLDで初回バージョンの“逃避行”場面を観て満足、12/14発売の、これも含めた5バージョンセットを早速amazonで予約しました、ついでにルトガー・ハウアーの「ヒッチャー」も注文したので届くのが楽しみです
新宿バルト9 19:40〜観客6割程/226席


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