“いつまでも恋人同士でいたい女と、自分の生活を大事にしたい男。理想と現実の差を実感し始めた2人に「永遠の愛」を築くことはできるのだろうか”
と、まあ、状況的にはけっこう深刻なんですが、堂々巡りの夫婦喧嘩が妙にリアルでつい笑ってしまったり…たぶん、観ている人の殆どが夫、妻のどちらかに共感して、そうそう、なんて思うかも・・・。
私はどちらかというと、一人でいたい方なので、甘えたがりの妻をもて余し気味の夫の方に共感しましたが、うちの旦那の意見からすると、夫の方も子供っぽい性格だね、もっと奥さんに時間を使ってあげればいいのに・・・なんて言っていたので、この映画を観て、そんな“夫婦談義”をしてみるのもいいかも?
妻役のシュー・ジンレイは中国四大女優と呼ばれているんだそうで(ちなみに他の3人はチャン・ツィイー、ヴィッキー・チャオ、ジョウ・シュン)、「最後の恋、初めての恋」を観た時も品のあるステキな女優さんだなと思いましたが、今回も、役柄的には過去にある出来事があったために喪失の痛みみたいなものでヒステリックなところもある役なのに彼女の品の良さというか端正なたたずまいでそれほどイヤな性格にも見えなかったりして・・・というか、この“喪失の痛みをもつ”という前提がドキュメンタリータッチの話を奥行きのあるドラマにしているように感じました。
この作品は今週の金曜日までの上映なのでギリギリで観てきたわけですが、監督のチョン・ユアン作品としては前作の「ただいま」も印象的だったし、土曜日から同監督の「緑茶」の上映がやはりこのホールで始まるので楽しみです♪
東京都写真美術館ホール18:30〜観客10人程/190席


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