うとうとしながらも、ろくに眠れずに迎えてしまった本番の日。
家や工場の事して、ラジオ体操にも行っちゃいました。
体もほぐれていい感じ。
どんより曇った空でしたが、私たちの上だけポコッて青空

バタバタと劇場に行き、早速準備にかかります。
鬢付けの香りで少し気持ちが落ち着きます。白塗りの刷毛が気持ちいい。
着付けに行くと「昨日師匠からもっと色気のある着せ方をするように言われてん」と聞き、『踊りに色気がないから着物で出しといてください』とか言って・・
鬘をのせてもらったら気持ちが引き締まりました。
お開きに踊るので、時間がない。
舞台袖で吉八奈師に手を合わせます。(生前いつも舞台袖で見守って下さってた私の師匠です)
舞台に急ぎ立ち位置確認。
アナウンスが始まり、緞帳があがり・・
意外と気持ちは落ち着いているのですが、間隔や位置が気になって力が入らず、あっという間に屏風のなかへ

ありゃりゃ・・
松、竹のパートの間に気持ちを入れ替えます。
直前、延祐さんが褄の下ろし方を教えてくださいました。すぐ出番・・できるかなぁ。
『梅』この一ヶ月でお家元に直していただいたところや、何度もお稽古したことを要所要所で思い出しながら、体が動いてくれたように思います。
悪い癖がでないように気をつけて踊りましたが、どうだったでしょうか。
お家元は2人のところで、私が座りやすいように配慮してくださってるのが分かり、お稽古の時と音が違うように聞こえたので「んっ?」と思っていると少し合図をしてくださったり・・
あるお師匠さんが『お家元と踊ったら気持ちいいよー』と仰っていたのが少し分かるような気がしました。(って私ごときが偉そうにスミマセン。)
ビデオがまだないので、見たらきっとショックを受けると思いますが、この一ヶ月間のお稽古の成果は表現できたように思います。(母からは「お扇子の角度が違った」と早速叱られましたが)
できていないところも今の自分の実力です。
一ヵ月半前にお話をいただいてから、分不相応な気がして不安や緊張と戦う日々でしたが、今は少し幸せな気持ちです。
お忙しい中、足を運んで下さった方々、お気にかけてコメントやメールを下さった方々、本当にありがとうございました。
そしてこんな機会を与えてくださったお家元、延祐さん、嶺鳳さんに本当に感謝しています。何もかもがいいお勉強になりました。
そして、母と、協力し応援してくれる家族に感謝です。
ありがとうございました



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