ここ2週間くらいの間、故・Ian Curtis(JOY DIVISION)の妻だった Deborah Curtis が書いた Ian の伝記本「Touching from a Distance」を読んでいた。彼女の立場から見た Ian 像は今までの彼のイメージ(純粋でナイーヴな音楽好きの若者etc)とはかなり違っていて衝撃を受ける。この本の通りならば彼は相当のろくでなし。自分の妻は家庭に縛りつけ、本人は外で愛人を作り、その三角関係に嫌気がさして自殺…サイアクすぎる。でもだからといって JOY DIVISION の音楽が地に堕ちるわけではないし、Ian の歌は今も昔も変わらず心が掻きむしられるのである。

「タッチング・フロム・ア・ディスタンス」 デボラ・カーティス著
(小野良造:訳、蒼氷社)
あくまでも人間「Ian Curtis」についてのみ書かれているので、JOY DIVISION史としてみれば不完全かも。ただ巻末に全ライヴ・リスト、訳詞(未発表作品あり)などがあるのは貴重。もちろんこの本をデタラメな暴露本の類とは思ってないので念の為。

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