秋が深まったころに見始めたイ・ジュンギ氏主演の「イルジメ〜一枝梅〜」(2008年)を見終わりました(笑)
全20話の時代劇です。1600年代の仁祖という王様の時代にいたとされる「イルジメ」という盗賊のお話で、韓国では石川五右衛門やねずみ小僧のようにとても有名な義賊で何度もドラマや映画になっている人物です。
この作品では、数奇な運命に翻弄され「イルジメ」にならざるをえなかったイ・ギョム(ナ・ヨンという名前も持っています)という青年の成長過程と、彼にまつわるいろいろな状況を抱えた人たちの生きざまを描いていてお話として非常に面白かったですね。
韓国の時代劇で今まで私が見たものは「宮廷女官チャングムの誓い」「風の国」「トンイ」「朱蒙」(最初だけ)、「成均館スキャンダル」くらいなので、王族や宮廷が中心の作品ばかりでしたが、「イルジメ」は王族や宮廷ももちろん関連してはいますが、市井に生きている人側の目線でストーリーが進むので、弱い者や貧しい者の味方の「イルジメ」を応援する気持ちで見ていきました。
「イルジメ」役のイ・ジュンギ氏はとてもよかったです。2012年のドラマ「アラン使道伝」のほうを先に見ていたのですが、たった4年しかたっていないのに、「イルジメ」を演じているときはすごく若く見えます(笑)アクションもすごくて、いつも傷だらけなところもよかった(笑)
あとは、「イルジメ」の異母兄を演じたパク・シフ氏もステキです。彼の役もすごーく哀しくて切ないのですが、いい雰囲気が出ていて長身で剣を操るところとかめちゃくちゃかっこよかった〜
それからステキなおじさまたち(笑)をご紹介。
ギョムの実の父役のチョ・ミンギ氏は「蒼のピアニスト」のユ・マンセ役の俳優さんですが、こちらでは清廉潔白を絵にかいたような貴族のお父さんで、すぐ死んでしまいました・・・
それからギョムにヨンという名前をつけて育てあげたセドル役のイ・ムンシク氏!この方はほんとうに演技の幅が広くて、すばらしい俳優さんです。滑稽なおじさんなのですが、血の繋がっていない二人の息子と愛する妻を全身全霊で守る姿に涙が止まりません。ジュンギ氏とムンシク氏は2006年に映画「フライ・ダディ」で共演しています。二人の息がぴったりで親子の掛け合い場面はほんとうに面白いです。
そして、「イルジメ」になろうとするギョムに剣の使い方や戦い方を教えるコンガル役のアン・ギルガン氏。実はギョムの実のお父さんを暗殺しに行った刺客の一人でその後ギョムの命も狙っていたのですが、あるとき殺し屋稼業に嫌気がさして放浪の僧になってしまうのですが、何がどう転がったのか養女にしたポンスンという女の子と二人で詐害まがいの商売をやっています。刺客時代の殺気に満ちた雰囲気と、ポンスンと暮らしてからの正体不明なカンジのギャップがすばらしくてちょっとホレてしまいそうでした(笑)
ヒロインは「トンイ」で主役を演じているハン・ヒョジュさんです。とってもかわいいです(笑)
また何かツッコミどころなどをまとめて記事にしたいなと思います。

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