5話?くらいからぼちぼち見始めたので最初のほうはわかりません。
ヘルガっていう少女が覚えてないというか前世の記憶?がなにか物語の重要な芯みたいです。
ちょうどヘルガと、もう1人の主役級の少年トーマが出会う頃なんですけど、なんかすごい退屈です。
なんとなく良さげ・・・な雰囲気はあるのですが、雰囲気だけです。
この頃は特に他に見る番組がなかったので続けて見てたんですけど。
で、ベフォールの子どもたち、ですか?
よくわかんないけど、この子たちも主役級なのですね。
なにか悪い影がただよってます。
悪人たちでしょうか?
ティナっていう人を(ヘルガであることはわかるんですけどね)探しているようです。
このベフォールの子どもたちの描き方はうまいなーと思いました。
謎っぽさがよく出てて、また最初は完全に悪役っぽかったですし。
でも個々の描き方はいいんですけど、全体としてはつかみ所のない感じで、もうちょっとこの時期をコンパクトにしたほうがよかったんじゃないかと思います。
で、この3者がそろったところでベフォールの子どもたちが説明するのがこの物語の基点なのです。
惑星ギリシアというところでの過去の話なんですけど、ここまできてやっとこの番組がどういうものなのかわかるのですよ。(これが13話)
ここまでが長い長い。
ギリシア編はなかなかよいです。
いままでの鬱憤をはらすような感じで物語が明かされていきます。
まあ、要するにここで結ばれなかった恋人が物理的空間を越え、また500年という年月を転生というかたちで経て(これが今)、そして再び遭うことになるっていう物語なんだな、ってことがやっとわかるわけで。
引っ張りすぎだって。
まあ恋なんてものは鮮度が命なわけで、知り合いにも長年つきあっていた人じゃなくて最近アプローチかけてきた人と結局結婚した、なんてのが2組もいるのですよ。
そんなものなんですよねえ。。。
セス君はかわいそうなんだけど、やはり純正の王子様だけあってもろいというか、強くないですよね。
比べると雑草上がりっぽいソランが、より男っぽく見えますねえ。
寡黙なところもつい惹かれてしまう要因かも。
5才のティナが迷子になった森で出会った少年がソランで、成長したソランがその腕を買われてお城の(ティナの?)親衛隊になり、2人は再開したのです。
森で出会って迷子から救ってくれたときにティナの恋は始まっていた、ということみたいです。
で、まあいろいろごたごたがあって7人の科学者によってティナは人工的に転生させられるのですけど、その魂の行き先が、地球なのでした。
んで、その後を追っかけて自分たちも転生して、ティナを500年ものあいだ探し続けてたのです。
なんという、長い長い物語なんでしょう。。。
この経緯を説明するのに4話+α使ってますけど、内容はその前の1クール分くらいあるでしょうかねえ。
とにかく、ギリシア編からおもしろくなってきました。
スタッフはギリシア編に入るまでに視聴者が見てくれることを確信してたのでしょうかね?
僕はスカパーでの放送なので気楽だったけど、地上波で初放送を見てた方たちはどうだったんでしょう。
結構途中で離れた方も多いのでは?という感じですけど。
あと気になったのが、「ファンタジック」という題名ですけど、なぜ「ファンタジック」?
要するに転生ものの恋愛ものですよね?
どこがファンタジック?
前評判を大きくしたのはわざとだと思ってるのですが、そうしないとつかみが非常にやばいかも〜・・・と自覚していたのではないか、と思います。
そういう意味では作戦は成功だったような感じですけど、もっと内容で勝負というか、内容と演出で(つまり作品自体の魅力で)勝負してほしかったです。
販促がほとんで考えられない番組できびしいのかもしれないけど、少なくとも僕はすごく惹かれたのですよ。
なにか壮大なものを感じたのです。
ヘルガのはかなげな存在。
トーマやチットの無邪気で純真なところ。
ベフォールの子どもたちの、昔の過ちを正したい一心で今の(地球人としての)存在を否定して生き続けるところ、などなど。
でも別のところでちょっと安っぽいところとか、的が絞れてないようなところとか、HPのあらすじを読まないとわからない早すぎる(結構重要なのに丁寧でないところ)進行?とか、マイナス面も感じるのです。
もしかしたら映画にしてしまったほうがよかったのかもしれません。
まあそれはそれで大変だとは思いますけど、何年もあたためてきた・・・ということを言うのならもっと完全なかたちに近づけてから見せてほしかったかな、と欲を言ったりして。
トーマが実はセスだったー、っていうのは結構裏をかかれましたね。
後半の、舞台が地球に戻ってからの展開はよかったです。
ヘルガがどうしてチットだけに心を開いていたのか。
これはいまだに謎です。
最後に、あの最終回ですけど、、、僕は嫌だったなー。。。
事前になんらかのかたちで1回からみを持たせてから最後に再登場させてほしかった。
要するにギリシアでの再会と同じようにしてくれたら、10年後にポッと出てきてもまあ許せるかな、とは思うんですけどね。
大団円は別にかまわないけど、あまりにもつながりがなさすぎでした。
それと、関係者のみんなの10年後もさらっと描いてほしかったです。
これは単純に時間がなかったからかもしれないですけど、視聴者としてはここに出てきたみんな人生の最後まで見届けたいものじゃないですか。
ま、最後まで、っていうのは無理としても転生前の記憶を失って呪縛もなくなって完全に地球人となってからの人生を見て、ああこれでよかったんだなーと思うのではないでしょうかね。
それと後半のチットの扱いをもうちょっと大きくしてほしかったです。
あれでも悪くはないんですけど、関係者でただ1人の転生じゃない地球人ということで、もっとクローズアップしてもよかったんじゃないかと思いました。
ヘルガが一番先に心を開いてたわけだし。
今思いついたんですけど、10年後に成長したチットの回想から始めたらよかったのかも。
ヘルガから結婚するという手紙をもらったチットが、「ああソランと逢えたんだな。おめでとう。」と思うところから。
物語中で示されてるように、転生前の記憶は1年くらいで消えてしまうので当のヘルガたちも覚えてないのですけど、ただ1人もともと地球人であるチットだけが本当のことを覚えてて、ヘルガの知らせをきっかけに例えば小説か絵本にしようとする、とかね。
そのための回想での長いお話。
どうでしょう?
で、記憶がなくなることについてなんですけど、どこまでなくなるんでしょうかね。
前世のことはいいんですけど、トーマやベフォールの子どもたちに会ったのは「ヘルガ」なのですよね。
詳しい内容は覚えてないけど、11才のときになんだかいろんな人たちがやってきていろんなことが起こった、不思議な話を聞かされた、ということは覚えてるんじゃないのかな。
ま、長くなったのでこのくらいにしておきますか。
総合的には、前半部分をコンパクトにまとめて、最終回の前に1話つないで10年後のフォローをしてくれたらもっとよかったと思いますってことで。
後、OPEDなんですが、雰囲気に合った幻想的な曲で、印象もそれなりに残るんですけど、ちょっと番組に合わせて作りすぎかな、とも思いました。
この番組以外で単独でも聴いてみようかな、とまでは思いません。
でも終わりの歌はあの映像があるから成り立つのかな、ってとこもあるから、いいのかな。
(H17.9.13)

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