■硝子ノ音色1 蒼い波紋のラプソディ/作:金巻兼一/絵:いとうたけひこ/富士見ミステリー文庫
えーっと。
あの、ですね。
今まで読んだ「富士見ミステリー」の中でも群を抜いてる、というか。
全くなんのミステリーもないです。
ただの音響効果の仕事に関わっている少年の日常の物語です。
それだけ。
とはいえ、たったそれだけなんですけど、最後まで読んでしまった、という感じです。
特になにも事件のよなことは起こらないのに。
まあ、あこがれていた女性に裏切られる、的なことはありましたが、小説で言うところの「事件」とはちょっと違うかな。
まあ、続きがある前提でしょうから、まだまだ少年の音響さんとしての成長と、幼馴染の彼女(彼女になったばかり)との恋愛はこれからなのでしょうけど。
逆に、なにも起こらない、普通の社会の仕事だけで終わっていくというのがちょっと新鮮でした。
たぶん、脚本とか文章がうまい、ということなんでしょうね。
不思議です。
(H22.8.12)

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