2007年10月2日(火)
朝,K君と大学の北側の旅行社で待ち合わせするが,休み。とりあえず近くのマクドナルドで打ち合わせ。私は朝のセット。K君はソフトクリーム。コーヒーが付いているがまあまあの味。さて他の旅行社であるがこちらも全て休み。となると自分で切符を買ってホテルを予約して行くしかない。近場で瀋陽に行くことに決定。前回日帰りだったため,半分しか見ていないのである。
早速大学北側の切符売り場の出張所に行く。行きの新幹線と帰りの特快がとれた。5月のときと同じである。再びマクドナルドに戻り,私のソフトクリームだけで席を占拠。ホテルは遼寧賓館,言わずと知れた旧奉天ヤマトホテルである。『地球の歩き方』本によると,ツインで500元台だったが,連休中のバーゲンで300元台になったそうだ。新幹線2人で約200元,特快100元で計600元ということになる。明日7時過ぎの時間なので,6時30分に私の所にタクシーで迎えに来る予定で別れた。
今日は,長春電映城に行くつもりでEさんとシャングリラホテル前で待ち合わせ。ここで問題が一つ。長映世紀城というのと長春電映城は別の所で,世紀城はテーマパーク,電映城は旧満映の建物跡地らしい。もちろんテーマパークの方である。タクシーで48元。入場料240元×2で480元。家族連れとアベックが多く,同伴者を連れてきて正解。けっこう人出が多くて列に並ぶことが多かった。
メインの「4D影院(シアター)」,11時に並んで12時入場。「密林古保(恐怖屋敷)」は30分ほど。「火山爆発(3Dシアター)」も1時間待ち。「銀河宮(アフレコ実演)」はアナログの映画手法の理解。「巨幕映院」は6階建てビルの高さの巨大スクリーンでの3D映像。中国語は分からないが,冒険ファンタジーである。これが一番の圧巻。これも30分待ち。「英雄秀場」は,抗日ヒーロー物のセットを使っての寸劇をレールを動くカメラを配して映画撮影セットの再現。寸劇は,おなじみステレオタイプの太った日本軍将校と兵隊たちが登場。さながら仮面ライダーに出てくるショッカーのよう。中国人ゲリラにビンタを張ったりの悪逆非道ぶり。そこへ正義の味方義勇軍登場。日本兵がでかい中国刀を振り回しての立ち回りなどあり得ない場面も。日本兵は銃剣か日本刀だろう。最後は建物の上に赤旗が翻り,完。民衆レベルではこんな寸劇でも意識化に刷り込まれるので,真の日中友好をめざすならばこういうものにひとつひとつ日本は抗議すべき。言うべきことは言い,ただすべきことはただすのが真の友好につながるのだ。でもこういうアナログの撮影方法は満映があったればこその伝統。このような映画のテーマパークが誕生できること自体,甘粕の夢の結実だろう。亡くなる前に満映中国人スタッフに機材を死守せよ,そしていつの日か復活せよと訓辞したという。そのためソ連に機材を持ち去られることなく残ったため,中国の映画の中心になったのだ。今日のタイトルは終戦2日後時世の宴での甘粕の辞世の句。この翌日自決した。
さて,「飛龍宮立体水幕影院」は水を斜幕の代わりに使い3台の投影機で後ろから投影し,立体的に見せるもの。最後,「航天影院」はジェットコースター。17時過ぎに並び19時に乗る。星空を再現した中を走るジェットコースターである。いつもながらカタカタ少しずつ上昇していく時が一番恐い。2時間並んで2分で終わった。
帰る頃にはあたりはもう真っ黒。東師会館3階の「プチ北國」日本料理店へ。タクシーで36元。付き合って貰ったお礼に食事。102元。
ちなみに大学生でなく,仕事をしながら某日本語学校で学ぶ真面目な方。私の学生と違い,語彙力が不足しているので辞書を片手に中国語で説明するので,中国語の学習にちょうどよい。
明日から瀋陽である。

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