2008年5月17日(土)
昨夜は,20時40分に大学正門集合。間に合うように荷物を詰めタクシーで向かう。この日は選手の学生と内藤先生と私の3人。学生の自宅は長春なので自家用車で駅まで送ってもらう。行きは学生本人で我々を降ろすと母親が運転して行ってしまった。
出発は22時20分。約30分前に改札なのでそれまで待合室で待つ。寝台は硬臥だが下側3列。出発してしばらくして消灯。
日付が5月17日に変わった瞬間,日本宛に日本のケータイからメール。グローバルケータイなので日本宛に通信できるのである。この日は特別な日。20年前のことやこの20年間に思いを馳せながら。ほどなくして返信があったのを確認して就寝。
朝6時9分大連着。駅に一足作に大連入りしていた林忠鵬教授にお出迎えしていただいた。タクシーで宿舎の大連外国語学院賓館へ。二星取得のホテルである。今回の大会実施会場校であり,事務手続き校でもある。大連市内のキャンパス内は敷地が手狭で大学を名乗ることができないらしい。来年度から本格運用の旅順の新校舎オープンでようやく大学と名称がなるそうだ。そのための新学部が軟件学部。コンピュータソフトの学部である。その大学新生にあわせてのお披露目を兼ねた大会。現在でも日本語科だけでも30人の20クラスで600人が1学年。将来的には1学年1000人募集するとのこと。それに比べわが大学は1クラスのみで25名定員でクラスによっては30人なので20倍から24倍の比。この日本語スピーチコンテストは今年で3回目。中国8地区で予選が行われ各地区2名を選出。東北地区は過去2回とも大連外国語学院と東北師範大学。ともに3連覇をかけた大会。
中国のホテルは朝からチェックインできるのが特徴。保証金500元を払いチェックイン。ホテルの自室に荷物を置き朝食はいくつかある学食の一番いいと言われるカフェテリア形式の学食。コロッケなどの洋食関係が充実した学食だった。
食後そのまま近隣を散歩。すぐ近くに旧日本人高級住宅街。日本風情地区として整備されている。当時のまま残る建物も多く,庭の様子は日本家屋そのもの。その北側の七七街も多くの日本住宅が残る。児童公園から中山広場を目指して歩く。露天では古本が並べてありその中に「標準日本語」。著者の林忠鵬先生が安過ぎると嘆かれた。サインしたら高くなりますかね,いやかえって安くなるなどと会話しながら通り過ぎる。中山広場では偽満州時代の建物群の見物。大連賓館の珈琲ショップでコーヒーを。メニューがいっぱい書いてあるが結局コーヒーはUCCコーヒーのみしかできないとのこと。1杯40元でおつまみ付。日本円で600円ほどだが中国の物価から換算すれば4000円のコーヒーということになる。しばらく休んで歩いてホテルまで帰った。途中信号待ちで中国人から中国語で話しかけられる。長春でもたまにあるのだが,林教授が中国人だと思って道を聞いたんですよとのこと。つまり中国人だと思われたわけなのである。たしかに靴・ズボン・上着ともに中国製。シャツのみが日本のアオヤマで購入したものだがこれもメイドインチャイナだろう。
帰ると10時過ぎ。ずいぶんゆっくりと散歩したものである。しばらく自室で休んで昼食に。大連市内の大学で教えている林教授の教え子の人たちが案内。刺身などの海鮮料理が主体。時間をかけてゆっくりの食事。そのホテル前の公園に桜らしきものが咲いているので尋ねると桜ですとの応答。今頃が桜の咲く季節らしい。
午後は審査員である内藤先生のみ会議。なにもない私は自室で休んだり,大学キャンパスを歩いて回ったり。夕食は内藤先生方は審査員たちで会食なので我々3人は,昼間とは別の教え子4人と計7名で「大江戸」という日本料理店で日本料理の食べ放題コース。好物のタイラギの貝柱も。日本酒とビールを飲みすぎて帰る。22時頃まで時間をかけての食事。宿舎に帰って寝る。明日は6時に食事らしい。
歩数16650歩。

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