湯原温泉郷は、湯原渓谷に広がる温泉郷で、ダム間近の河原にある
「砂湯」という露天風呂が有名です。
この温泉郷の大きな温泉ホテル
「湯原国際観光ホテル菊之湯」さんで、ロビーに巨大レイアウトを設置させてもらえる、という話を、べーやんさんが繋いできてくれたのです。
ぺたぞう:「湯原って言ったら、もう山を越えれば鳥取じゃないっすか。遠いなあ」
べーやんさん:「砂湯っていう有名な露天風呂がありましてね。」
ぺたぞう:「露天風呂もそろそろ飽きたなあ…」
べーやんさん:「この露天風呂は、混浴で有名なんですよ…」
ぺたぞう:「……ほう?詳しく聞こうか。」
というわけで、はるばる湯原までやってきたぺたぞうたち。まずは夜中の宿でべーやんさん達と半月ぶりの再会を祝し、真っ暗な温泉郷の中をポケモンを探して歩き、そして翌日。
菊之湯さんのロビーで設営開始です。
ぺたぞう:「……なんすかこれ」
べーやんさん:「………木、でしょうかね。」
ぺたぞう:「なんでロビーの真ん中に木があるんすかね。」
べーやんさん:「インテリア、でしょうかね。」
ロビーのど真ん中に聳える2本の木を呆然と眺め、わりとぐらぐらしていることに危機感を感じながらも設営を開始します。
元々、2畳程度というつもりで居たメンバーですが、思ったよりメンツが集まったことと、京都で余った部材などがあったため、レイアウトを巨大化させることに。
外に面したガラス張りのところを、昨日京都でやってきたばかりの1Sひな壇で埋め、坂曲線で作ったらせん円柱に、発売したばかりの「ターンテーブル」を載せてみます。
そこから、3つの島にL字型に架橋する、という真骨頂的レイアウト。
そーなんはどんどんと手慣れたひな壇を作って行き、たっくんがちびっこたちを率いてどんどん作業をさせ、レイアウトはあっという間に出来上がって行きます。
しかし、問題が発覚。モノレールなどに多用する、2倍直線が足りません。それも圧倒的に。
ぺたぞう達はケース1杯分の2倍直線と、同じくケース1杯分の坂直線を持っていて、2箇所でイベントを展開できるように、それぞれ半分ずつ入れて1つにしたケースを2つ作っているのですが、今回その半物ずつボックスのつもりで持ってきたケースには、2倍直線がほとんど入っておらず、逆に坂ばっかりだったのです。
ぺたぞう:「前に整理したのは、アキバFでの設営の帰りだったから、その時に整理したのは…たくぱぱさんだ!」
たっくん:「とうちゃんか!とうちゃんが坂と倍直線をわざわざ分けたのか!」
そーなん:「たくぱぱさんならあり得る!そしてたくぱぱさんならしょうがない!!」
べーやんさん:「まあ、とりあえず山を越えて鳥取まで取りに行ってきます。」
というわけで、2倍直線不足は山を越えて30分の道のりをべーやんさんが取りに行ってくれて、無事解決。
べーやんさんの帰還は、丁度そーなんが、頂上部の架橋終了後に根本を弄ろうとしてぺたぞうに
「気をつけろ」と言われたにもかかわらず迂闊に持ち上げ、架橋全体がすごい音を立てて崩落してみんなにボロクソに言われているタイミングだったため、みんなに一瞬、明るい笑顔が戻りました。
しかし、その直後。
そろそろヒマになって来たちびぺたが、セミのマネをしようとジャンプしてロビーの木に飛びついたところ、ちびぺたもろとも倒れ、そーなんが作ったひな壇に直撃。
がっしゃーんという凄い音が響きます。ちびぺたは自分のやらかしたことに呆然…。
それがあまりに呆然の表情すぎて大人たち大爆笑。
というわけで、直前まで、あと10分で完成、というレベルだったレイアウトは、架橋は落ち、ひな壇は崩壊、という絶望的状況に(笑)
しかし、こうなった時に燃えるのがこのメンバー。ということで、気合が入りなおしたメンバーわずか30分も立たずに、全体を復旧、そして2倍直線を入れてレイアウトは完成となったのでした。
その晩は、近くのコンビニでクワガタを捕まえたり、夜の温泉を楽しんだりして大満足したぺたぞう達は、
翌日津山の車庫に立ち寄りつつ、一路12時間、東京に帰って来たのでした。
ぺたぞう:「ところでべーやんくん、例の混浴だがね…」
べーやんさん:「ああ、最近は水着着用で、近所のおばあちゃんの溜まり場になってますよ」
ぺたぞう:「……図ったな、貴様…」

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