倉吉から帰ってきて次の週末。
先週、先々週と実家めぐりをしていたぺたぞう夫婦、折からの猛暑もあって、まったく動く気がしない様子で、二人でベッドのなかでぐでんぐでんになっていました。
そしてようやく涼しくなってきた夕暮れ時、ぺたぞうがむくりと起き上がります。
ベッドのなかで「花盛りの君たちへ」を読んで幸せそうにしているるきさんをちらりと見ると、ベッドを抜け出したぺたぞうはプラレール部屋へ。
扇風機をつけると、そのまま奥でごそごそと何かをはじめました。
しばらくして漫画を読み終わったるきさんが、感想を話したくてうずうずしながらぺたぞうを探します。
そして、プラレール部屋に行くと、なんとこの間倒壊した箇所が完璧に治っています!
るきさん:「あれ?プラロードを先につくるんじゃなかったっけ?」
ぺたぞう:「倒壊したことでゆがみが生じて、プラロードが正確に設置できなかったから先に治しちゃった。」
と、レイアウトの向こう側から答えるぺたぞう。
散らばったレールを踏み越えてレイアウトの向こうに行くのが面倒だったるきさんは、レールの隙間から見えるぺたぞうに話始めました。
るきさん:「主人公がね、両方とも両思いなのに気づいてないの!」
ぺたぞう:「ここの一階、複線橋脚を使えばプラロードが通るってことに気づいたよ。」
るきさん:「でね、でね、ひとつ屋根の下なのよ♪キャーキャー♪カレのベッドに進入とかしちゃうの♪」」
ぺたぞう:「おっ!それで、ここでカーブさせれば中央部分に侵入できる!」
るきさん:「でね、でね、主人公の女の子は男の子のふりをして男子校に通うの!すごくない?」
ぺたぞう:「じゃあ、いっそのことここのレールを縮小させちゃえばすごいレイアウトになるかもね!」
お互い見えない位置からかみ合わない会話を繰り広げたあと、るきさんは漫画のつづきを、ぺたぞうはプラロードと複線橋脚をもってそれぞれの場所へ戻っていきました。
そしてぺたぞうが作ったのが、この一階のプラロードレイアウト。
一番端のストレートの一階部分をすべて複線橋脚に変え、下にプラロードを通しました。はじっこには工事現場とUターンどうろを設置。
そしてレイアウトの端をまっすぐ駆け抜けたプラロードは反転し、レイアウトの中央に位置変更されたレール+ロードの一体パーツへ。
そしてその後、逆サイドの線路の下と抜けて反転し、高層ループに入るために、再び中央へ…。
ぺたぞう:「できた…。」
ようやくまとまった一階部分のプラロード。
ぺたぞうも大満足です。
ぺたぞう:「るきさんるきさん、プラロードできたよ!」
るきさん:「みせてー」
漫画を読んでいても、ぺたぞうが呼ぶとすぐ来てくれるるきさん。
るきさん:「ぺたぞうさんどこ?」
しかし、レイアウトの密度が濃くなってしまったために、レイアウトの反対側にいるぺたぞうがまったく見えなくなってしまったのでした。

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