ぺたぞうとるきさん。もくもくと作業し続けること3時間。
すでに夜中の2時を回っています。
ぺたぞうは腕を組んでなにやらぶつぶつと言っているし、るきさんは一人で集中してなにやらレイアウトを作っています。
そして翌日朝。
完成しました。
テーマは2つ。
■おおきなドームステーションのすべてのルートを通過する無限軌道
■二つのテーブルの間を鉄橋で渡る
テーブルとテーブルの中間に小島のように小さなテーブルを置いて、そこで駅の下をレールがクロスするようにがんばったぺたぞう。
さて、るきさんが起きてきたら写真を撮ってもらおう、と思って周囲を回りはじめたぺたぞう。
突然その足が止まります。
ぺたぞう:「机の下にレールがある!?」
昨日、るきさんが一人でもそもそやっていたのは、これだったようです。
ぺたぞう:「こっちにもある!?」
反対側にも地下レールが。るきさん、いつのまに作ったのか。
そこで衝撃なぺたぞう。
ぺたぞう:「あれ?S字カーブになってるのに、つながってる!!」
そう。橋げたを使ったエンドレスループプラレールを作っているプラレーラーにとって、S字カーブはタブー。
一度使うと、長さと角度の関係で収拾がつかなくなり、二度ともどってこられなくなるのです。
ぺたぞう:「ええ?なんでつながってるの!?45度が二つだから、辺の長さはルート2で、1:1:ルート2になるところに1/ルート2をかけると…」
るきさんがなぜつなげられたのかわからずに計算を始めるぺたぞう。
もそもそとるきさんが起きてきます。
ぺたぞう:「るきさん、ここ、なんでつながったの!?」
るきさん:「ふつーにつながったよ。もしょもしょ…」
そのまま顔を洗いにいくるきさん。
さすが感性の人です。
さて、気を取り直して大きなドームステーションの無い側のテーブル。
それぞれがドームステーションの違うラインに接続する、3つのカーブが立体交差しています。ここだけで1時間悩んだぺたぞう。
最後に、もう一度ほぼ全景。
おおきなドームステーションは、一畳プラレールに組み込めるのではないかと思い、発売とテストを待ちにまっていたぺたぞう。今回こうしてテストをしてみると、意外に組み込みが難しいようです。
とくに、全部のラインを、1本の軌道で結ぶのが至難の業。一畳のように、スペースが限られているとそうとう難しいです。
また、その上に橋げたを置けないのも危険。
ただ、ドームそのものは橋げたの上に置けるものなので、一畳プラレールに組み込みは可能な様子。
しかし、今回の収穫はなによりるきさんの謎のS字カーブ収拾術。
これは狭いところで、上手く使えば面白いレイアウトが組めるような気がします…。
ぺたぞうはその調査結果に満足すると、おもむろに片付けを始めたのでした。

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