こうして、無事、第2期レイアウトは12階の高さを持って完成をみました。
しかし、あいかわらず走っているのは3編成の
●江ノ電(江ノ電セットについてきた)
●大阪のほうの通勤電車(西日本セットについてきた)
●マリンライナー(大鉄橋についてきた)
といった各駅停車軍団だけ。
実は前から新幹線がほしいなーと思っていたぺたぞう。
今の、巨大なレイアウトを(きっとわざと遅く設定されている)江ノ電がのろのろと3分ぐらいかけて上ったり降りたりしているのを見ているのもいいですが、もっと、ぴゅーっと走る電車に全力で一畳レイアウトを駆け抜けてもらいたいという衝動もあったぺたぞうは、何か電車を単品でひとつ買ってみることにしました。
できれば早い新幹線。
これは、もちろん新幹線ならば早いだろうというぺたぞうの思い込みによる選択で、結局プラレールではモーターなのだから、江ノ電のようにわざと遅く設定でもしないかぎり、新幹線だからって早くなったりはしないでしょうが、ぺたぞうはそれにはまったく気がついていません。
そして以前買ってきたタイムステーションD51についていたプラレールカタログをぺらぺらめくるぺたぞう。
昔のカタログに書いてあるものは絶版になっていて、手に入れるには実家のそばの小さなおもちゃ屋さんを車で駆け回ったり、中古おもちゃ屋さんを見て回ったりしなければいけない、といういままでの経験がまったく生きていません。
どうせなら、最新版のカタログを見ればいいのに、ぺたぞうはとりあえず手元にあった3年以上前のカタログを見始めました。
そして、ぺたぞうの目にとまったのが、ドクターイエロー!
それも、
小型CCDカメラが先頭車両に設置されていて、それで撮った映像を赤外線で飛ばしてテレビで見ることができる、というすばらしい性能!!
しかし、もちろん………絶版でした(笑)
だから、最初から最新のカタログを見ればいいのです。
しかしぺたぞうはあきらめませんでした。
ぺたぞうには考えられない根気強さで、中古おもちゃ屋を見つけると寄り、中をさがし、見つからずに出てくるというルーチンを繰り返す休日…。
るきさんも、いっしょになって中古おもちゃ屋さんで1/6の食器等、お人形のお部屋のパーツを探していましたが、るきさんのほうがどんどんそろっていってしまい、ぺたぞうはついにいろいろ回り尽くして、見つけることができませんでした。
しかしそんなある日。ぺたぞうはお休みだったのでひとり、いつも買い物に行っている近所のホームセンターに行き、我々、カメたちのごはんを探していました。
そして、ごはんを買って出てくると、その建物の隣にある古本屋に入るぺたぞう。
そして思い出しました。
その古本屋が、1ヶ月ほど前に、中古おもちゃ屋に改装していたのです。
何気なく見て回ったぺたぞうの目に飛び込んできたのが、CCD付きドクターイエロー!!
いろいろ探し回った挙句、一番近いお店で発見したぺたぞうでした。
そしてうれしくなって帰ってきたぺたぞうは、そのままオキシライド電池を購入し、帰ってきて早速設置。
30分ほど、電池ボックスの開け方がわからずもじもじしたりしていましたが、カスタマーセンターに連絡する直前に電池ボックスが開き、なんとか走らせることができたぺたぞう。
そしてCCDの映像をテレビで受信。
よろこんで鑑賞を始めるぺたぞうでした。
初めての電車視線での一畳レイアウトを堪能していたぺたぞうですが、あることに気がつきました。
一畳レイアウトのよさは、内部にいろいろつまっているごちゃごちゃ感と、上下への高さです。
しかし、車両先頭部に固定されているCCDカメラは、常に
レイアウトの外側を向いているため、内部はよく見えません。
さらに、まっすぐに固定されているので、
当然上下もまるで見えません。
そのうえ、カーブもカメラは直前まで外を向いているわけで、カーブが始まること、終わることは直前までわかりません。
それに急な坂による上下運動を加えるとまるで…
そう、例えるならば、ディズニーランドのスターツアーズやディズニーシーのストームライダー、富士急ハイランドのガンダム・ザライドのような
絶叫系の画面なわけです。
10分ほどみていたぺたぞうは
見事に酔ったのでした(笑)
その日の夜、仕事から帰ってきたるきさんに満面の笑みでCCDの映像を見せるぺたぞう。
しかし、るきさんも一言。
るきさん:「
……酔いました。」
ぺたぞう:「!!」
こうして、ぺたぞうの一畳プラレールに新幹線が加わったのでした。
さて、これでひとまず、一畳プラレールの第一期、第二期のなりたちの物語を終わろうと思います。
第三期からはリアルタイムで進行します。
ある日、緑色の一畳のじゅうたんを買ってきたぺたぞう。
ぺたぞうは一畳プラレールをそのじゅうたんの上に移築することを考えます。
そして、改修を加え、いままでよりもパワーアップした一畳レイアウトにしようと計画しているのです!
さて、どうなることやら…
詳しくは、これから始まる「再構築物語」でご覧ください。

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