"Kisses On the Bottom"が出たのがちょうど一年前の
バレンタインに合わせてだったのですね。
ジャケット写真にしびれましたが、結局聴かないまま1年が過ぎ・・・・
レコーディング風景のドキュメンタリーフィルムを今日見てきました@角川シネマ有楽町。
50年代のアメリカンソングブックというと、
ロッド・スチュアートのを買いましたが、数回聴いただけでCDラックのどこかへ。
何曲かはいいんだけど、全編ゆるい感じだと
「シゃウトしてくれよ〜、ロッド〜」と
こっちが叫びたくなってしまうので。
で、御大ポールのジャズアルバムにも私は手が出ない。
20代後半にジャズボーカルのマイブームがあった時期
だったら飛びついたと思うんだけど、今はちょっと気分じゃない。
昔から1曲、2曲アルバムの中で、半ばおふざけ風に50年代ハリウッド調?的な曲を入れてたから、「ずっとこういうアルバムを作りたくて、あたためてきたんだけど、そのたびに他人が同じようなアルバムを出してしまって機会を逸してきた」というようなポールの発言は、納得。
昔からやりたかった曲なんだよね、はいわかります。
(ナンシーの好みでもあるんだよね、きっと)
そんな感じで、ポールファンの皆様には申し訳ないような
低いテンション(私的には通常モード)で、映画館へ行き
正直最初の半分はジャズを歌うポールに入り込めませんでした。
ゆる〜りとした曲調が続き、う〜んなんだかなぁ・・・と思ってたら
「Ac-cent-chu-ate the Positive」で、あ、これこれ!
ポールっぽい!テンポ早めの曲調になると、あ、いいねと感じるようになりました。
「My very Good Friend the Milkman」
「My One and Only Love」
それに自分で書いたから当然嵌る
「My Valentine」
自分で選曲したのではなく、プロデューサーが
ポールに合う曲を持ってきたのが後半なのかな?とちらっと思ったりして。
ジャズのトップミュージシャンに囲まれて
「僕はジャズのことはわからないから」「緊張するよ」
というポール、なんとういういしい70才。
スタジオのミュージシャン達が、ポールのバックを
やるという緊張感があるのは当然にしても。
そういう彼らをジョークでなごませながら、いい緊張感を
みなぎらせて歌うポールの姿、やっぱり
チャーミングな人だなぁと思いました。
LAのキャピトルスタジオに目のさめるような
青いコンバーチブルですたっと乗り付ける。
ありえないほど、かっこよすぎる70歳。
ポールはやはりアメリカが似合うし、アメリカが好きなんだろうね。
たぶん、何年後かに私のジャズブームが再燃したとき
このアルバムの良さがじんわり来るのかも知れない。
付け足し:それにつけても、ジョー・ウォルシュの
”親爺どや顔”弾きが面白かったわ。
このジャケット写真はいい!


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