11年ぶり、そしておそらく最後の来日コンサートとなる
ポール・マッカートニー。
11日大阪京セラドームからツアーがスタートです。
来日の話を聞いたのが6月末。
正式発表は7月に入ってからでしたが、それからというもの
ポール協奏曲が私のまわりでは鳴り続けています。
19日と21日、二日間のチケットをゲットして(というか
取っていただいたのですが)一安心してしばらく協奏曲も
通奏低音レベルになっていましたが、11月に入り
いよいよカウントダウン。
きのうは「愛しのフリーダ」を角川映画試写室にて
見てきました。ボルテージ上がってきてます
http://youtu.be/fL_qqlGIOFE
フリーダ・ケリーさんは、メジャーデビュー前に
キャバーン・クラブで演奏しているビートルズを
会社の昼休みに見て、ファンになり友達になり
ビートルズのマネージャーのブライアン・エプスタインに
採用されて、なんと17歳でビートルズの秘書になった人です。
映画はフリーダさんのインタビューで構成された
もので、ビートルズファンなら「!」と思うような
エピソードが満載。
フリーダさん自身の魅力(美人ではないが、包み込むような
笑顔と気さくな雰囲気)が画面からあふれていて、映画を
見た人はみんな彼女に会いたくなる。そんな人です。
私も生フリーダさんにぜひ会いたくなって、17日に
角川シネマ有楽町で行われる試写会に行ってきます。
映画終了後、フリーダさんとの質疑応答があるので。
この映画が公開されて、地味に暮らしていた
フリーダさんの日常は変わってしまったことでしょう。
ビートルズの秘書として、ファンクラブの運営に
1972年まで携わったあと、結婚、退職。
2児をもうけるものの離婚、長男を失うなど
フリーダさんの人生も映画の中ではさらっと語られます。
そう、さらっと。
彼女は辛いことは語らないタイプの人なんだろうな。
泣き笑いのようなスマイルの中に、涙を閉じ込めて
ビートルズと一緒にいたときも、ビートルズが解散
したあとも、実直に前向きに自分の人生を
しっかり歩いてきたのだろうなぁ、と思いました。
ビートルズと最も近いところにいた女性。
退職後、あちこちに裏話を語ったり、暴露本を
書いたり、サインや写真やゆかりの品を売ったり
要はビートルズで儲けてひと財産作っても不思議じゃない。
ところが、彼女は50年も沈黙を守ったんですね。
息子や娘にもビートルズの話は語らずにきたけれど
孫ができて、孫には60年代をビートルズと共に
駆け抜けた輝いた自分を知ってほしいと思ったそうです。
彼女に笑いかけられるとこっちも自然に微笑んで
しまいそうな特別な笑顔を持ったフリーダさん。
ファン一人一人の気持ちを大事にし(ファンレターの
返事を一通一通書いていたのは彼女でした)
ビートルズの価値とメンバーのプライバシーを
何よりも大事に守り続けた。
その忠誠と信頼と愛、これこそ純愛。
今までのビートルズ映画とは一味もふた味も違う
ドキュメンタリーです。
夏に公開された「ビートルズと私」は、ビートルおたくの
アメリカ人がビートルズと同時代に活躍したミュージシャン
達にインタビューしてまわるドキュメンタリーで、
それも面白かったですが、「愛しのフリーダ」は
ビートルズを一番近くで見守った人自身の語る
秘話が満載、親近感を持てるし、正直感動しました。
ビートルズファン、必見の映画ですよ
映画を見て、「NEW」を聴いて、ライブに備えて
テンションを上げる毎日です。


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