頑張りきれない脱力系駆け出し占い師の
まったりサブカルブログ。
亀さんもいつかはゴール!
のそのそ♪
2011/8/19
国威発揚の一大イベントといわれるオリンピックを
来年に控えてイギリス社会の膿が噴出したという感じ。
ロイヤルウェディング?
オリンピック?
んなもん、俺達にゃ〜関係ねぇよ。
仕事ねえけど、失業保険で飲み食いはできるよ。
でもiPadとか、ゲームソフトとか、ブランド品までは
手が出ねぇのよ、そこまでの金ないからさ。
金はなくても暇はある、なーんか面白いことねぇかな〜。
ちぃ〜っと暴れてすっきりすっか。
ついでに欲しかったもの、かっぱらっちまおうぜい!
根深い。
仕事がない、将来の見通しがない、結婚もできず
いつまでたっても親の家に住むしかない、
働け!とか起きろ!とか片付けろとか、うざい親であっても
家を出るだけの金がない・・・
どんよりと溜まった不満や焦りや捨て鉢な気持ちが
一人の黒人の射殺がトリガーになって、爆発した。
世界不況の今、似たような状況はあちこちに転がって
起爆剤が仕掛けられるのを待っているのかも知れませんね・・・
ところで私はイギリス好き人間。
入り口はもちろんビートルズ。
10代〜20代はブリテッィシュロック漬け。
20年近く見ている劇団を通じてシェークスピア作品にはまり、
こだわりを持って生きる偏屈魂も
革新と伝統のイギリスのファッションも
サブカルチャーを中心にイギリスもんがとにかく好き。
刺激的で魅力的な顔の裏に、強固な階級社会が存在し
ブルーカラーとホワイトカラーの間には越えられない
高い高い壁がある。親の階級を子供も受け継ぐことが
多く、そこから抜け出るには男の子はサッカー選手か
ロックスターしかない・・・と言われた時代も。
今も大して変わっていないんだろうな。
階級のあるところに差別が生まれる。
差別されるものは、自分より低い立場のものを探して
差別する。どこまでも差別の連鎖が続く闇。
アナーキーin UK、持たない者が手にする武器は暴力。
そんなイギリスと比較して、日本は割と均一な社会構造
と言われてきたけど、格差社会はどんどん浸透してきてる。
親の経済力で子供が受けられる教育程度が決まってくる。
イギリスと同じ、成り上がるには永ちゃんにならないと。
社会の受け皿が小さくなって、こぼれた人達があふれてくる。
日本であっても、そのような不満が沸点にむかってふつふつと
膨れ上がってきているのかも知れません。
京大原子炉実験所の小出裕章先生が反原発と
沖縄の問題について語った言葉の一部です。↓
「人間の価値は強いものに従うことではなく、生きることが
困難なものに目を向けることができるかだ。」
弱いものを犠牲にして強いものだけが生き残る社会に
向かってる・・・
闇を放置している間に闇が成長を続けて
ある日牙をむく。
毎日、自分の楽しみや悩みに忙しく消費生活を送ってきた
人達がそのときになって「知らなかった」は通用しないでしょう。
対岸の火事ではないってことです。

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