頑張りきれない脱力系駆け出し占い師の
まったりサブカルブログ。
亀さんもいつかはゴール!
のそのそ♪
2011/6/29
「127時間」@TOHOシネマシャンテ。
ほぼ全編、岩山と石とジェームズ・フランコだけが
出ている映画です。
登山家のアーロン・ラルストンの著書、
「Between a Rock and a Hard Place」が原作。
監督は「スラムドッグ・ミリオネア」のダニー・ボイル
と宣伝されてるけど、スラム〜を観ていない私には
あの「トレイン・スポッティング」のD・ボイル。
トレイン〜は結構ガツッと面白かったので、秘かに
期待しつつ観ました。
映像、面白かったです。
ジェームズのインタビューによると俳優がほぼ1人
しか出ていないから、撮影監督を2人にして競わせて
緊張感を生み出したとか。
お話は単純。
グランドキャニオンみたいな場所を一人で
トレッキングしている主人公が、調子こいて
飛び回っているうち、地面の裂け目に落ちて
右手を丸い岩にはさまれて抜けなくなってしまう。
何でも自分で解決できる、家族や恋人にも
頼らない、心の鍵は渡さない、
俺だけの自由。
だから、どこへ行くのも誰にも行き先も告げず。
・・・を満喫していたはずの俺が、岩に手を
はさまれて動けない。
中国製のアーミーナイフで必死に岩を削ってみる。
刃がにぶっても諦めずに。でも岩はことりとも
動かない。絶望的な状況。
それでも彼はビデオカメラに向かって実況中継
してみたりする。発狂しそうな状態におかれて
いる自分を笑う・・・
叫んでも声が届かない場所、携帯だって圏外、
食料も水も限られてる、このまま行けば死ぬ。
究極の選択、自由になるためには・・・・
実話なんです。
普通なら誰にも知られず、干からびて岩の裂け目で
死んじゃうところが、アーロンさんは助かって
今も山に登っているそうです。
ただし、今は妻も子供もいるので必ず行き先を
知らせて出発するそうな。
極限の状況に立たされて自分の半生を振り返った時、
朦朧とする意識の中で去来した思い。
それは
親の心配も無視し、妹の結婚式にも出ず、恋人からも
守り抜いた「俺の自由」ってなんだったんだ?
人間、人の間と書く。
生き抜いたのは自分がないがしろにしてきた人との
絆が最後に支えになったということでしょうか。
それと最大の教訓、自然をなめたらあかんぜよ。
自然を手なずけられると思ったら大間違い。
へたすりゃ命とられます。
主演のジェームズ・フランコ、スパイダーマン・
シリーズのハリーだったのか。
にやーっと笑った顔が魅力的。
久々に萌え

0
2011/6/22
レディースDAY、今日は2本見る!と意気込んでいたのに
また出遅れ・・・ぐーたらものに果報は無し。
「127日」が見たかったんだけど、よい席がもうなくて
「テンペスト」を見ました。
「アクロス・ザ・ユニバース」の素晴らしい印象がまだ
記憶に新しいジュディ・テイモア監督、イギリスの大御所女優
ヘレン・ミレン主演のシェークスピアもの。
シェークスピアは毎年舞台で見続けて15年以上になるんだけど
いつもストーリーが混ざっちゃってよく覚えてなかったりする。
「テンペスト」も舞台で見たはずなんだな。何年も前に。
そんな理解力のない私でも映画はとってもわかりやすく
今回はよーくストーリーが把握できました。
何故かというと・・・
舞台だと、セリフが修飾語や比喩だらけで長い。
おまけにその比喩が現代人には分かりにくかったり
長いから、ふっと気を抜くとだーっとセリフの海に
流されてしまうけど、映画は字幕。
字数制限があることで、舞台よりは楽にセリフについて
いけたのかも知れない。字幕に頼る方がストーリーに
ついていきやすいなんて変な話ですが・・・
お話は一応復讐劇。
でも悪もすべて許されてしまうという結末。
主人公プロスペラのセリフ↓
「余興はもう終わりだ。
今の役者たちは、さっきも言ったように、みな妖精だ、
そしてもう空気に溶けてしまった、希薄な空気に。
だが礎(いしずえ)を欠く今の幻影と同じように、
雲を頂く高い塔、豪華な宮殿、荘厳な寺院、
巨大な地球そのものも、そうとも、この地上のありと
あらゆるものはやがて融け去り、あの実体のない
仮面劇がはかなく消えていたように、あとには
ひとすじの雲も残らない。
我々は夢と同じ糸で織り上げられている。
ささやかな一生をしめくくるのは眠りなのだ」松岡和子さん訳
主演のヘレン・ミレンは日本の観客に向けたメッセージの中で
上のセリフを引用したそうです。曰く、311以後の日本の
方々は誰よりも深くこのセリフを理解されるでしょう、と。
世の無常は当たり前なんだけど、私たちはなんとなく
明日は今日の続きという幻想の中で生きている。
災害はそんな幻を一気に打ち砕いてしまうから。
シェークスピア最後の作品ということで、悪の懲らしめが
ゆるすぎるのが気になりますが、あの世が近くなると
恩赦、恩赦の気持ちになるのかも知れません。
興ざめなことが2つ。
始まる間際まで空いていた席におじさんが座った。
それだけでもうんざりなのに、変なトニックの臭いが!
そのまたとなりのおじさんときたら、始まって1分で
ガーガーイビキをかきだした!
もう・・・こういう人たちは一番後ろの端っこに
座って欲しい。なんで私の隣に・・・
お友達の家で生まれました、
オーストラリアン・シェバードのパピーたち。
何匹いるかな〜♪


0
2011/6/12
カタルーニャ国際賞受賞のスピーチ全文、
何度も読み返しました。
このニュース、NHKは取り上げなかったらしい。
テレ朝報道ステーションは取り上げたけれど、
「電力会社は膨大な金を宣伝費としてばらまき
メディアを買収し、原子力発電はどこまでも
安心だという幻想を国民に植え付けてきました」
というくだりはカットされてたそうです。
こんな事態になっても、日本のメディアはへたれ。
自己批判もできないならなんのためのジャーナリズム?
村上さんのような国際的に知られた影響力のある人には
どんどん発言して日本社会に必要な風穴を開けて欲しい。
表舞台に出ることを避けてきた村上さんが、イスラエルの
スピーチに続いて政治的発言をするようになったのは
「今、言わねば」という思いが強くあるに違いない。
大阪の橋下知事の言ってる事には必ずしも賛成では
ないけど、議論を起こすことで既成の壁を壊して
行って欲しい。
既成事実として疑いも持たず受け入れていたことに
いちいち「待てよ・・」と考えてみる。
個人が忙しい毎日の中で、多くのことを流していかなきゃ
やっていけないけど、絶対に流してはいけないこともある。
村上さんのスピーチの中で、日本人は”無常”という
世界観を持った民族で我慢することに長けていても
腹を立てたり感情を爆発させることがそれほど得意
ではないが、今回は真剣に腹を立てるでしょうと。
確かに腹を立てている。でも正しく怒り続けられるのか?
本当に本当に真剣に向き合って脱原発できるのか?
まだまだ不安です。
盛り上がりつつある波がすぅっと引いてしまう不安。
気がつくと長いものにとりこまれてはいないか?
今日の脱原発デモ、新宿では2万人が参加。
ニュース映像で見ると若い参加者が多かったですね。
万を越える人が行動しているのは大きい。
ドイツは10万人デモがあったのだから、まだまだです。
以下村上さんのスピーチからの引用です。
(全文がネットに出ているので心ある方は是非読んで下さい)
**************
原子力発電に危惧を抱く人々に対しては
「じゃああなたは電気が足りなくてもいいんですね」
という脅しのような質問が向けられます。
国民の間にも「原発に頼るのも、まあ仕方ないか」
という気分が広がります。高温多湿の日本で、夏場に
エアコンが使えなくなるのは、ほとんど拷問に等しいからです。
原発に疑問を呈する人々には「非現実的な夢想家」という
レッテルが貼られていきます。
そのようにして我々はここにいます。
効率的であったはずの原子炉は、今や地獄の蓋を開けて
しまったかのような、無惨な状態に陥っています。
それが現実です。
原子力発電を推進する人々の主張した「現実を見なさい」
という現実とは、実は現実でもなんでもなく、
ただの表面的な「便宜」に過ぎなかった。
それを彼らは「現実」という言葉に置き換え、論理を
すり替えていたのです。
日本で、このカタルーニャで、あなた方や私たちが等しく
「非現実的な夢想家」になることができたら、そのような
国境や文化を超えて開かれた「精神のコミュニティー」を
形作ることができたら、どんなに素敵だろうと思います。
それこそがこの近年、様々な深刻な災害や、悲惨きわまりない
テロルを通過してきた我々の、再生への出発点になるのでは
ないかと、僕は考えます。
我々は夢を見ることを恐れてはなりません。
そして我々の足取りを、「効率」や「便宜」という名前を
持つ災厄の犬たちに追いつかせてはなりません。
我々は力強い足取りで前に進んでいく「非現実的な夢想家」
でなくてはならないのです。
人はいつか死んで、消えていきます。
しかしhumanityは残ります。
それはいつまでも受け継がれていくものです。
我々はまず、その力を信じるものでなくてはなりません。
**********
ジョン・レノンも清志郎もいない世界に、彼らの言葉が
村上さんの口を通して語られたように感じました。
スピーチ全文
http://mainichi.jp/enta/art/news/20110611k0000m040017000c.html

1
2011/6/9
苦節13年の夢をかなえて古川聡さんが宇宙へ。
宇宙飛行士をめざした原点が、ウルトラセブンにあったと
いうお話が紹介されていました。
確か、古川さん47歳。
この世代、当然ウルトラマン、ウルトラセブンの
影響は受けてますよね。
メトロン星人とセブンがちゃぶ台をはさんで話し合う
という、セブンファンの心に強く残るあのシーンを
見て「宇宙人と話し合う時代がやがて来る」と思ったそうです。
子供の頃にTVとか小説とか映画とかから強く影響を
受けて抱いた夢を大人になって実現する・・・
それが出来る人は少ないでしょう。
ほとんどがバブルのように弾けて消える夢。
古川さんの笑顔は子供のようにピュアに見えました。
無事の帰還を祈って、GOOD LUCK.
宇宙話が好きなのです。
小学生の頃、四季の星座の絵を描いたり
星の本を読むのが好きでした。
プラネタリウムは最高の癒し空間。
中学生の頃はブラックホールが話題になって
興味をもったり、最近は地震関連で太陽の黒点数を
毎日チェックしています。
とにかく「ここではないどこか」の話が大好き。
だから外国に行くのが好きなのかも。
宇宙は・・・とりあえず行けませんからね。
宇宙の話って、わたしには恋バナよりよっぽど
ロマンティックです
本当に宇宙人とコミュニケーションできる時代が
早くこないかな〜。
メトロン星人とドラ焼を食べてお茶をすすりながら
語り合ってみたいものだ。


0