最近、岳友のyoshidaさんが斜里岳の・1256に何度か登っている。
普通の山ヤさんは登らないようなピークなのだが、ここからの展望は素晴らしい。
私は夏にしか歩いた事はないが、ここから見る西壁は、ニノ沢から西壁を偵察するよりも各稜の繋がりがよくわかるし、旧道の深い谷を上から目で追うことも出来る。
私の好きな斜里岳のビューポイントの中でも1、2を争うような場所なのだ。(ちなみにもう1ヵ所は、
北東尾根の・804)
通称でいいから名前をつけてあげたら多くの山ヤが登るようになるのではないだろうか?
それで「どうよ! 西峰って!」
Wikipediaなんかで斜里岳の紹介を見ると「山頂は斜里岳、南斜里岳、西峰からなる」と紹介しているのだが、西峰を「あそこだよ!」と教えてくれる人は私の周りにはいなかった。
ひょっとしたら中央の偉い人が本に載せるときに、西壁を聞き違えたか、書き違えたのじゃないか?という見解すら西峰という名前に対してもっていたのだった。
だけど見つけてしまった!
昭和34年 北海道開発庁が発行した、「5万分の1地質図幅 説明書」のなかで、・1256を西峰として表記しているのだ。(この説明書では・1508は南峰となっている。)
地質的には、本火山の寄生火山状に噴出してできた頂上火山の一つで、規模は小さいものの、本峰と同じ頃に火山活動をしていた“山”だったのだ!
こう説明されると何も言えないねぇ、尾根上ポコじゃないんだよ!
この事から私は、今後この・1256を単に尾根上にある標高点の一つという認識を捨てる事にした。
細々と、個人的に「西峰」と呼ぼう!
***おまけ***
上記の解説書をみると・1508を南峰(通称:南斜里岳)と表記してある。
これは許せない。前にも書いたが、この・1508、大きさとしては大きいかもしれないが、でかいだけで風格を感じる事が出来ないのだ。やっぱり固有名詞が付く山の条件って、深い谷があるとか、前衛峰や岩壁を持っていたり、尖がっていたりとか、それなりの理由ってのがあるんだよね!
だから南峰とは呼んでもいいけれど、南斜里岳とは絶対に呼ばせない!
総合的に考えて、南斜里岳(点名:小斜里岳)1442mが、山というにふさわしい南斜里岳なのだ!(もちろん地形図的にも、1442m峰が南斜里岳です。)
でも、頂上火山としては本峰に次ぐ第2峰で、体積的には本峰より大きく、どっしりしているのだから、これを山として認めないだなんていったら、世の秀峰と言われている山のうち何割かは山でなくなってしまう。
まぁ、○○岳とか、××山と呼ぼうって訳じゃないのだから“南峰”というのは許してあげてもいい。
ただ、このピークは“1508m峰”として名が通っているんだから、無理に名前で呼ぶ必要は何処にもないのだけどね!
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