YOUTUBEファシズムの嵐吹き荒れ
純人間派 Vs AI搭載拡張人間派との争い絶えない
地球20XX年
老朽化したり不具合の生じたロボットたちが
いつしか吹き溜まり
住みついてしまった都市の一角
ロボゲットーにて
お払い箱になった音楽演奏ロボたちが
今夜も荒くれてイカレた音楽をプレイしまくっていた
そんなロボ酒場の片隅
半ば破損したギラギラしたモニターアイで
にらみつけるように通りを見つめる不良ロボが
今まさにステージにあがろうとしていた
やつは通称ロボ・ビシャス
今宵も狂った機械音で
夜の帳をメタリックに染めあげる
鈍く輝く部品の隅々から
湧き上がってくるその鋭い起動音で
今夜のステージは始まった
とてもこの世のものとは思えない強烈な金属音が渦巻き
理解を超えた狂った機械ビートが打ち鳴らされ
そして
マシーン基盤の底部から
湧き出してくるような叫びがあたりを震わせる
「NO FUTURE!!!」
忘れ去られ
打ち捨てられたロボたちよ
叫び続けろ!!!
回路燃え尽きるまで
作動し続けろ!!!
たとえ役立たずのロボたちに
明日は無いとしても
ロボックンロール!!!

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