・・という事で、札幌から帰還したその日の夜、日暮里サニーホールまで聴きに行ったときたもんだ。ギタリスト高田元太郎氏の主催する「アルトフィールド・コンサートシリーズ」の第1回ってことで、GWだってぇのに客席はほぼ満席。このコンサートに向けての期待度の高さが伺われるってモンだね。
個人的にゃ〜、北海道で知り合ったご両人のコンサートが地元東京で聴けるってのは、何だか感慨深いモンがあるよねぇ。
さて、演奏の方ですが、熊谷さんは若手バリバリのギタリストですが、師匠譲りのテクニックと若々しいスピード感溢れる演奏で、聴かせてくれました。最初、やや緊張していたようですが音楽の聴かせどころを的確なテクニックで鮮やかに弾ききるところは素晴らしかったです。
一方の藪田さんも、緻密かつダイナミックな音楽表現で、ヒナステラのソナタ等の難曲を鮮やかに弾ききり、南米の民謡風の小品では、彼らしい歌心も聴かせてくれました。間に弾かれた「札幌の曲」というのは、あの石原裕次郎の歌った「恋の町札幌」を南米風にアレンジしたもの。
うーん、「40歳以上の人にしかわかりません」とご本人のコメントがありましたが、この原曲が分かったのはどうも私だけみたいだったことが打ち上げの席で分かり・・・ちょっとショック(笑)。
圧巻だったのは最後のデュオでピアソラの「タンゴ組曲」このテクニックも難しい、合わせるものまた難しいであろう難曲を、ほとんど練習する時間のない状態にも関わらず、スリリングな展開で躍動感のある音楽で弾ききったこと。
会場でも聞かれたが「日本人でこの曲を生でこれだけの演奏を聴けるのは珍しい」というくらいの熱演でした。
これからも、どんどん活躍してもらいたいお二人です。

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