さて、話題は既に旬を過ぎていますが^^;;、先週書き込みました「街のギタリストコンクール」の感想を書いてみます。
クロサワ楽器の50周年を記念したイベントの一環として行われたようですが、何といっても優勝賞金100万円というのはちょっと私も惹かれました(笑)。過去に他のコンクールで入賞経験のある人は参加資格無し、ということで、プロへの登竜門的コンクールというより、まさにタイトル通りの熱心なアマチュア愛好家の為のコンクールと言えるでしょう。
当日は最初から聴きました。皆さん、この日に向けてかなり練習を重ねて来たのが伺われる心のこもった演奏が多かったです。予選を勝ち抜いてきただけに、実力的にはほぼ横一線という感じ。コンクール常連組のような、明らかに秀でた演奏もない代わりに、「これはちょっと・・・」という演奏も見当たらず、良い意味でそれぞれのアマチュアらしい個性が生きた演奏が楽しめました。
とはいえ、長丁場だけに部分部分、睡魔に襲われてちゃんと聴いていない演奏もあったのですけど・・・(笑)。
結果はほぼ順当なところだったと思います。ミスの少なさもそうですが、音楽の輪郭がはっきりした演奏をした人が上位に入賞したように思います。
ただ、審査員がホルヘ・アリサ氏一人・・・というのはどうなのでしょう? かなりかなり氏の嗜好が反映されてしまいますね。それと聴衆の投票も採点に反映されたようですが、これも全員の演奏を聴いて投票するのが前提だと思ったのですが、途中から聴いた人も帰った人も投票できる仕組みでした。
まあ、コンクールの趣旨から言っても、あまり声高に厳密性や公平性を求めるものでもないのかも知れませんが、ちょっと気になところ。
個人的には5位の菊池さん、ヴィラ=ロボスの練習曲7番、12番というテクニカルな曲を見事なテクニックで目立ったミスなく弾ききったのが凄かったですし、曲間もアタッカで繋げて弾く、という演出もさえていて、アピール度から言うともっと上位に入っても良かったように思いました。

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