さて、前回の風俗街探訪?のついでに、この言葉を思い出しました。
昔は、「英雄はスケベが多い」程度の意味にしか思っていなかったのですが、単にそうではないわけです。(もっとも、半分は当たっているきもしますが・笑)。
例えば吉原といえば、江戸時代は幕府公認の遊び場。羽振りの良い旦那衆や、お忍びで武家の方々も遊んだそうです。吉原の遊びには、同じ遊ぶにも「流儀」や「作法」といったものがあったらしく、それを知らない田舎物が遊びに来ると、女郎たちに馬鹿にされたそうです。彼女達にも「粋」とか「張り」といった気風があって、それを理解し、上手に遊ぶことが求められたのでしょう。
芸者遊びもしかり。芸者とは、その名のごとく「芸」をもった女性。三味線も弾くし、踊りも踊る。一流の芸者はすなわち、当時の優れた弦楽器奏者であり、舞踏家であったわけです(と、無理やり音楽ネタにふる・笑)。単にお酒の相手をしてもらうだけじゃなく、そういった「芸」を楽しむ感性や風流心が必要なのです。
すなわち、「色」という言葉は単なる「スケベ心」を意味するのではなく、もっとずっと深い意味合いがあるというけですね。英雄の資質として、そのような「好色」の一面も兼ね備えた人物が多い・・という意味なのではないか・・と思う次第です。
「色」を好む風流心や遊びの流儀も心得え、遊びにもきちんとお金を使う・・・う〜ん、ちょっと羨ましいけど自分は英雄にはなれましぇ〜ん。せいぜい、単なる「スケベオヤジ」にならないように気をつけまーす(笑)。

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