自民党が新憲法の草案を出してきました.
自ら宣戦布告して戦争を行わないという9条の第1項は維持されました.
意外に思いましたが,ちゃんと練られた案であると評価したいです.
第2項では,防衛のためには軍事行動もやむなしとしました.
当たり前です.
ようやく,普通の国に近付きつつあります.アメリカの核の傘下に隠れ,
在日駐留米軍に守られて,ようやく息をしているわが国にも,
自立の日がやってきそうな気配です.
本当に自衛できるかという心配はついて回りますが.
中国,朝鮮半島情勢,それらと対峙して緊張感を保ちつつ,
友好,平和に向かって対話を進める.
これが基本的スタンスだと思います.
ようするに,けんかの弱い人が話せば分るというのと,
けんかがめっぽう強い人が話し合いで解決してあげると,
余裕で対話のテーブルにつくのでは,
相手の受けるプレッシャーが違うということです.
これから,いろいろな議論が進んでいくのでしょうが,
こういうところをアンタッチャブルで過ごしてきたのが,
戦後の悪しき慣習でした.
社会党もなくなり,護憲という幻に酔っている人も少なくなった今こそ,
日本の将来を見据えて,しっかりした憲法を作って欲しいものです.
憲法は国の道しるべなんですから.

0