学生時代に野球部に入ってはいませんでしたが,
野球は好きです.大学の時から,草野球を楽しんでいました.
激しいスポーツではないですが,
瞬間的な力を出すところが面白いですね.
中学生のときは柔道を,
高校では,柔道を途中でやめてしまいました,
(勉強しないといけないという強迫観念に迫られました.)
大学から社会人2年くらいまで,8年ほど空手をやっていました.
いわゆるチームワークとは無縁のところにいました.
そんな関係からか,野球を始めてからずっと,
”ドンマイ”という言葉の意味がわかりませんでした.
自分がミスをしたら,それは自分のせい.
チームメイトがミスをしたら,それはその人のせい.
なんで,”ドンマイ”といって慰めたり,慰められたりしなきゃいけないのか.
それより,集中しろといいたくなりました.
その時は,全体のリズムがあることに気がつきませんでした.
自分が頑張れば何とかなる.それが全体をよくすると信じていました.
でも,考えてみれば,柔道や空手だって,
一人でできるものではありません.
そんなことも考えられないほど,生意気だったのです.
結果ばかりを気にしていたのです.
高校野球に話を戻すと,
高校野球の場合,失敗すればするほどヒーローになってしまいます.
見ている人は,確かにそれに感動してしまいます.
それほどに感情移入できるのが高校野球です.
一所懸命な姿がはっきりと分かるからです.
そこには,結果より過程を重視される雰囲気があります.
これに対してプロスポーツは取り組む姿勢を見せるだけではなくて,
見せることも大事な要素です.
そして結果を見せることが重要だと思います.
仕事もそうなんでしょうね.
いくら頑張っても,
”プロセスはいい,結果を出せ”と帰ってきます.
暑い夏に,泥まみれになりながら野球に取組む姿に感動する自分と,
選手の眉に違和感を覚える自分がいます.
夏が終われば,ピアスに茶髪になる選手も少なくないようです.
そんな時代なのだとあきらめつつ,
それでも,選手たちの一挙手一投足に目を凝らすことで,
また新たなエネルギーをもらえると思っています.
今年の夏は,どんな感動を与えてくれるのでしょう.

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