1月下旬、突然高熱が出た。
連日インフルエンザやCT撮影、髄液まで採取して様々な検査を行ったが、
原因は不明。
解熱剤も全く効かず、1週間近くもの間、40度を超す高熱が出たまま下がらなかった。
更に日が経つにつれ、扁桃腺の腫れや、全身に発疹が出るなどの異変が次々に現れたため、入院という処置をとることとなった。
入院後も依然発熱の原因がわからないため対症療法しか行えず、解熱剤が切れれば40度まで熱が上がることの繰り返しが2日間ほど続いた。
しかし入院3日目、あっさりと熱が引いた。
蕁麻疹と酷い頭痛は残っていたが、ゆっくりと行動しさえすれば、入浴を許されるほどまでに回復した。
前夜まで「死んだ方がマシとは、こういう状況を言うのかもしれない」という程の苦しさにうなされ続け、時には胸をかきむしるほどパニックを起こしていたのが、全く嘘のようであった。
入院中、毎日誰かがお見舞いに来てくれた。
自分でも驚くほど、たくさんの人たちの顔を見ることができた。
こんなにも優しい友人が周りにたくさんいるのだということを、再確認させられた。
むしろ、熱が下がってしまったことを申し訳ないとすら思ってしまうほど、日々みんなに感謝することばかりだった。
入院して1週間、未だ蕁麻疹と頭痛は続いていたが、検査の結果、数値的には何ら問題がなく、病院ができることは何も残っていないということで、退院になった。
退院してからも、頭痛は酷かった。
立ちあがったり頭を少し動かすだけで、眼球が飛び出そうになるほどの痛みが走った。
しかしやはり、原因は不明。
安静にして回復を待つしかなかった。
それも退院3日目、たった2時間の睡眠から目を覚ますと、これまた嘘のように頭痛は消えていた。2時間前までは、あまりの痛さに布団の中で涙を流していたというのに。
退院から1週間、未だ蕁麻疹は出続けているが、薬を塗れば痒みは治まるし、見た目も気にならないくらいに回復した。
この3週間、何だったんだろう。
たくさんの人の世話になり、たくさんのことを考えた。
「きっと気づかないほどストレスをため込んでいたんだよ」と言う人もいた。
ストレスで、これほどまでに体が崩れてしまうのか。
脳みそというものは、大切にしなくてはいけないな。
しかしこの3週間で考えたことたちが引き金になり、いつかまた体の不調という形で現れることだってあるかもしれない。
怖い。
ただ、もうこんな形でみんなに心配や迷惑をかけるのは、嫌だ。
ライブも出れなかった。
仕事も長期間休みをもらった。
頼まれごとも、何一つ手をつけれないままほっぽり出してきた。
それでも、誰も文句一つ言わなかった。
このご恩は必ず返していきたい。
そのためには、やはり健康が大前提だ。
『ありがとう』という言葉を、何度人に伝えようとしてきただろう。
そしてその度、気持ちの半分も伝えきれていない気がして、酷くもどかしさを感じてきた。
伝わらないのなら、伝わるまで繰り返すことしかわたしにはできない。
来週からONE BY ONEツアーが始まる。
その前に、今週末から職場にも復帰する。
頑張る。
頑張り続ける決心をさせてくれた皆様に、
心から
ありがとう。

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