わが青春。
やまちゃん以外の人に会うなんて、多分5年ぶりくらい。
大学生時代に約半年間ルーム・シェアをしていた、ノリと、
当時わたしの恋人だったやまちゃんの幼馴染、小川さんが、晴れてツガイとなりました。
学生時代は、上の写真の人たちと、ほぼ毎日一緒にいました。
と言っても、わたしはただ“やまちゃんの彼女さん”というポジションで、全く主要人物ではありませんでした。
今のわたししか知らない人は、違和感に感じるかもしれませんね。でも当時のわたしは、ほとんど自己を主張することもなかったし、単純に“生きること”“日常”というものを楽しんでいました。それはそれで、今よりもずっと生を実感できていたようにも思います。
やまちゃんはリーダーというわけではないけど、グループでは人気者で、常に彼の家にみんな集まってたんですよ。毎日集まったって、やることと言えば麻雀か、ゲームか、お酒飲むか、テストが近くなるとファミレスとかで勉強してたかな。
いわゆる『学生』でした。
だけどわたしは、そんな日々が大好きでした。
5年も月日が流れて、久々に会うみんなは、相変わらずでした。ほっとしたというか、当然というか。
だけどもう半分の人が家庭を持っていて、子供が生まれた人だっていました。まぁ、当然といえば当然なんですが。適齢期ですから。
ノリと小川さんが結婚すると聞いても、それほど驚きませんでした。だって今までも一緒にいたんだから、「これから一緒に生きていきます!!」と言われたって、「・・・そうだろうね」としかねぇ。
しかし、式や披露宴に散りばめられた思い出たちに、やられましたよ。
みおにテクノやフレンチポップを教えてくれたノリが、女の酒飲みは格好良いと思わせてくれたノリが、2001年宇宙の旅を見ながら風の話についてやんや熱く語り合ったノリが、
モンダミンを最先端の歯磨きだと勘違いしていて高校3年間歯を磨いていなかった小川さんが、麻雀中にタバコを吸うときに「クピッ」って音を出すので、いつもくっちゃんに「どこから音出してんねん!!」ってキレられてた小川さんが、ちんこの王様小川さんが、
夫婦か。
出会ったころはまだ10代だったみんなが、もうすぐ30歳を手前にして、
ちゃんと大人になっていました。
それでもやっぱり相変わらず。
廃人代表じゅんくんは、相変わらず式にも遅刻してきて、主役よりも大きな歓声で迎えられてたし(てか、生きてたんだね、よかったよかった)、
まさかっちゃんは相変わらず道でぶつかっただけでサラリーマンと血まみれになるまでケンカしちゃうし、
角田さんは、「落石注意〜!!」と言ってシビックの屋根に乗り30cmくらいある岩を落してきゃっきゃ楽しんでるキチガイの彼女さんと別れたと思ったら、相変わらず週に2回くらいしか家に帰ってこないDVの嫁さんと結婚したらしいし、
正木くんは「おれに触ると妊娠するぜ」でお馴染みのプレイボーイだし、
しかぺんはいつまでたってもジャイアンだし、
わたしは、
わたしは、
わたしは?
なんだか重たいけれど、自分から何もなくなっちゃったような気がして寂しくなりました。
いや、元から何もなかったのかも。
それでも、毎日に何の文句もなかったな。
やまちゃんと別れる時に「次にみんなに会うときは、とにかくスゲーやつになっててやる!!」と思っていたのですが、
みんなが変わっていないのと同じで、わたしもみおちゃんのままだったんだろうな。
うんうん、放っておくとすぐ辛気臭くなってしまうので、
最後にやまとの神さまからのお言葉です。
「嫁さんの写メら撮ってるかー。携帯の中ダウンロードしたエッチな画像でパンパンじゃよ」
「相っっ変わらずやなー」
あぁ、
わたしの不動明王。

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