新潟県内の全30市町村長が26日、北朝鮮による拉致被害者の早期救出を求めて活動する会の設立総会を新潟市で開いた。オンラインを含めた参加者全員が合意。日朝首脳会談の早期実現などを政府に求めるほか、拉致問題への関心を高める啓発活動を進めることを確認した。
会は「北朝鮮による拉致問題に関する新潟県市町村長の会」で、県内で救出活動に取り組む支援団体が設立を要望し、各市町村長が賛同した。
総会後、報道陣の取材に応じた新潟市の中原八一市長は「新潟から全国へ拉致問題の活動を盛り上げ、わずかな隙間でも解決の糸口をつくっていければ」と話した。
新潟県内では昭和52年に新潟市で拉致された横田めぐみさん=拉致当時(13)=や、53年に佐渡市で曽我ひとみさん(62)と一緒に拉致された母のミヨシさん=同(46)=らの帰国が実現していない。