第23回「南木倶楽部全国勉強会」(第108回大阪読書研究会)レジュメ
南木隆治 平成28年8月27日
(はじめに)@長年の『南木倶楽部全国』の活動を支えてくださっている皆様への感謝。A8月6日の故・梅澤裕氏3回忌法要への御礼。B祝・オリンピック日本選手たちの活躍。C私の話は、前回6月18日勉強会、7月16日茨木市「我が町」勉強会、8月6日「歴史戦」シンポジウム。そして本日の話と続いています。
1 7月10日の参議院選挙結果。衆参3分の2の「改憲勢力」はそれ自体抑止力である。いつでも「国軍」を持てる憲法改正ができる。ただ、国民は「難事」を避けたいと願っており、「究極の事態」については考えたくない結果が出た。
祝 稲田朋美先生の防衛大臣ご就任。8月15日にジブチ視察に行かれたこと自体が『英霊』のお導きだと私は感じる。最善であった。靖国参拝をなさらなかったことへの批判があるが、違う。『ジブチ』とは何か。何事も多面的に考察し、総合的な効果を見なければならない。(そもそも英霊は靖国神社、護国神社にだけおられるのではない。)
2 『天皇陛下のお言葉』、ご譲位について。二階俊博氏(自民党幹事長)が早速、とぼけた表情で「女性天皇でもいいじゃないか」と発言した。これに怒る人もいる。もちろん怒らねばいけないが、もし、これが、真っ先に「民進党」や、「共産党」の誰かが言い出したらどうなってゆくかを考えるべき。二階氏自身、自分の意見が通るなどとハナから思っていない。必ず悠仁(ひさひと)親王殿下に繋ぐことになる。その道筋をつけたという意味で、二階氏の発言は首相の意に叶ったものだった。なお、一部の人々が言っている、今上陛下ご自身が「女系」天皇容認でいらっしゃると言うような事は、ありえないデマであると、畏れ多いことではあるが、私は考えている。「東北大震災のときのお言葉」。そしてこのたびの「平成の玉音放送」によって、既に「占領憲法」廃棄は実質なされた。現憲法は無効化されつつある。今回の「参院選挙」、そして「陛下のお言葉」。我が国は正しく時代の先端を進み、世界史を切り開きつつある。尚8月15日の「お言葉」の中の「反省」を「中韓」を意識した言葉だと断定するのは一面的。なぜ負けたかの「反省」を当然含む。
3 東京都知事選挙。小池百合子氏の勝利。着物。地方の自民党(都連も)について。「日教組」の終わりは古い保守の終わりでもある。それらは「利権」の可視化によって滅ぶ。アメリカのトランプ現象。英国のEU離脱も通底している。何が起こっているのかを国民から隠せなくなった。
4 「EU」消滅の可能性。「アメリカ合衆国」の消滅の可能性。「チャイナ共産党消滅の可能性」SDRと「元」。「元」のシェアはまた「円」以下になった。そのチャイナで10月を待たずに「世界銀行」がSDRを起債するとは、大波乱を予感させる。
5 半島情勢。潜水艦発射弾道ミサイル。「恩を仇で返すことによって、恩返しをしている」(三宅博先生)の仰るとおり。「韓国」は何処へ行く。チャイナ共産党の崩壊の日に、半島の2国の政府も実質終わる。
6 尖閣情勢。沖縄情勢。沖縄はもうずいぶんチャイナの工作が浸透している。「東シナ海事変」はチャイナが尖閣を一時的に占領し、我が自衛隊がそれを奪還するというシナリオがベスト。真珠湾攻撃の歴史的失敗から何を学ぶべきか。米国は岩国にF35Bを配備する。これで東シナ海の制空権は100パーセント定まった。安倍昭恵首相夫人のアリゾナ記念艦献花。
7 人類史における特別の地位と、資格。我が国とは一体何なのか。不文憲法の国。目先の多少の経済的な停滞、人口の減少など何の関係もない。我が国全体がいずれ世界の首都になる。
8 黒田裕樹の歴史講座の新しい展開。『百万人の歴史講座』
9 「生長の家」の教義について、「南木倶楽部」で非常に興味深い事が2度あった。あらゆる宗教に関わる浜田博氏の重要投稿(「生長の家の説く“大法”は果して“不立文字”であるか」)と、羽田雅子氏の下記の新刊本はカトリックの教義に及ぶ根本的に重要な事が示されている。「キリスト教徒二千年の闇がパッと消える」
10 9月3日「稲田朋美」パーティ 帝国ホテル。ひとりでも多くご参集ください。
11 一定の力があるのに、うまく行くか行かないかは、結局「エゴ」の有無にあり。個人も、国家も。
重要書籍紹介(全て今回新規に、南木が強く推薦する本ばかりです。)
@『生長幼稚園物語』羽田雅子(京都光栄出版社)
A『日本人に「憲法」は要らない』西村幸祐(KKベストセラーズ)
B『新潮45』発売中9月号掲載『慰安婦像をクレーン車で撤去したい』大高未貴
C『南洲翁遺訓』松浦光修(PHP)
D『世界が称賛する日本人が知らない日本』 伊勢雅臣(育鵬社)
E『決定版 日本人論』渡部昇一(扶桑社新書)
F『人類を超えるAIは日本から生まれる』松田卓也(廣済堂)
G『法然の編集力』松岡正剛(NHK)
H『関の孫六』船坂弘(カッパブックス 昭和48年、古書)(以上)
北朝鮮の弾道ミサイル発射に備えた破壊措置命令を受け配備されたPAC3=8日午後9時8分、東京・市谷の防衛省
稲田朋美防衛相は8日、北朝鮮の弾道ミサイル発射に備え、自衛隊によるミサイル迎撃を可能とする破壊措置命令を出した。期間は当面3カ月とし、その後更新を想定している。北朝鮮が発射台付き車両を使用した場合、発射の兆候が事前に把握しづらいことから常時迎撃できる態勢を整える狙いがある。複数の政府関係者が明らかにした。
自衛隊は命令を受け、航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)部隊を東京・市谷の防衛省敷地内に展開した。日本海で警戒監視を継続する海上配備型迎撃ミサイル(SM3)搭載の海上自衛隊のイージス艦も態勢を取っているとみられる。
北朝鮮は3日に中距離弾道ミサイル「ノドン」とみられるミサイルを発射し、弾頭部分は初めて日本の排他的経済水域(EEZ)に着水した。発射台付き車両が使われたと推測される。
日本政府は発射の兆候を把握できず、発射時に破壊措置命令は出ていなかった。このため、政府内では常時、発射に備える態勢整備を検討していた。政府は破壊措置命令を出した事実は公表していない。