徳島県教組襲撃で有罪判決を受けるなど、差別と煽動=ヘイトスピーチをこととする中曽千鶴子氏がイベントに出演する予定に対して、上方落語協会に問題ありとの意見を送りました。
さきほどのツィート内容です。
【注:長文になりますが、この記事は拡散を歓迎します。私と意見を同じくする皆様の「シェア」をお願いいたします。また、繁昌亭や上方落語協会に対する激励の電話やFAXもお願いします】
黒田裕樹です。
来る8月9日(日)に天満天神繁昌亭で行われる、桂福若師匠の独演会「本当にあった日本の美しい噺」が、存続の危機に立たされています。
楽しい「お笑い」の宴(うたげ)の一つに過ぎない福若師匠の独演会に対して、中曽千鶴子さん(おつるさん)や私(黒田裕樹)が出演するというだけで、一部の勢力のみならず、何と国会議員までが「ヘイトスピーチを行う人物が出演する落語会を辞めさせろ」と一方的に誹謗中傷をしている有様です。
繁昌亭や上方落語協会には相当な抗議が寄せられているようですが、今回の私の拙記事をご覧になられた心ある皆様から、予定どおりに講演を行えるよう、激励の電話やFAXをお願いいたします。
上方落語協会
Tel 06-6354-7727
Fax 06-6354-4433
天満天神繁昌亭
Tel 06-6352-4874
Fax 06-6354-4433
それにしても、もし今回の件を理由として、おつるさんや私が出演を取りやめる事態となったら、果たしてどのようなことになりますでしょうか。
今回の講演のメインが福若師匠であることは言うまでもありませんが、なかには「おつるさんが出るから」あるいは「黒田が出演するから」という理由で、決して安くはないチケットをご購入くださった方もおられます。
その一方で、聞くに堪えない誹謗中傷(すなわちヘイトスピーチ)を繰り返すだけの人物は、国会議員を含めて今回の独演会に何ら関わっていません。
つまり、仮に繁昌亭あるいは上方落語協会が、おつるさんや私の出演を見合わせる措置をとったとすれば、ヘイトスピーチを行う一部の人間の言うことを聞くかたわらで、お金を出したお客さんに対して「後ろ足で砂をかける」不始末を平然と行う、ということになります。
このようなことが、果たして許されるでしょうか。少なくとも、おつるさんや私の出演目当てにチケットを買ったお客様は黙っていないでしょう。あるいは、今回のヘイトスピーチ側からよりも、もっと大きな抗議の声が高まるかもしれません。
そもそも、おつるさんも私も、決して「ヘイトスピーチ」など行ったことなど、誓ってありません。それぞれの立場で真実を追求しているだけであり、それを明らかにされれば、自分たちがこれまでついてきたウソがばれるのを恐れた人間が、自分を守るためにこちらを一方的に貶めているだけです。
今年の1月、私は尼崎で東條英機に関する講演のオファーを受けましたが、その際にも「ヘイトスピーチを行う黒田の講演を辞めさせろ」という非難が主催者に殺到しました。このときは主催者の英断によって、予定どおりに講演が行われましたが、講演場所に入りきらない多くの人々が結集した一方で、予想された反対派の妨害など一切ありませんでした。
今回の師匠の独演会にしても、多少の警備体制の見直しがあったとしても、通常どおりに行って何ら差支えがないはずです。繁昌亭や上方落語協会はいったい何に遠慮しているのでしょうか。
それに、もし今回、仮にヘイトスピーチを行う勢力に屈して、おつるさんや私の出演を見合わせれば、繁昌亭や上方落語協会は将来にわたって消すことのできない「汚点」を残してしまうことに気付いているでしょうか。
今回のことが事例の一つとなれば、繁昌亭や上方落語協会が今後主催する講演に対して、「福若の際には抗議の声を受けいれたんだから、今回だって自分たちの言うことを認めるべきだ」などと言われることで、講演の中止あるいは内容の変更を求める声に屈し続ける道を開いてしまいます。
もしそうなれば、今回の独演会と同様に、決して安くはないチケットを買ってくださった「お客様」を裏切り続けることにつながるんですよ。もし私が客の立場であれば、以下のように思うことでしょう。
「自分が楽しみにしていた演芸者が出られなくなるかもしれないチケットなんて、危なっかしくて買えるか!」
「演芸者をコロコロ変えるような繁昌亭や上方落語協会なんて信用できるか!」
本当にそれでいいんですか?
「一時しのぎ」の安易な考えは、かえって身を滅ぼすことになることに気付かれた方が良いのではありませんか?
それにしても、講演まであと1ヵ月を切って、師匠も私も落語や講演のネタ作りに専念したい時期に、このような揉め事ばかりが起こってはたまったものではないですよ。早く落ち着くことを切に願っております。
なお、当日の私の講演は、信長の皇室に対する姿勢を中心に、歴史的な事実をユーモアたっぷりに話す予定であり、そこに「ヘイトスピーチ」的な要素は全くないことを付け加えておきます。
私だって50回近くも歴史講座を行い続けた人間です。自らの講演者としての生命や「黒田節」にかけて、繁昌亭での初舞台を見事に成し遂げてみせます!
最後に繰り返しますが、今回の独演会を無事に行うことができますよう、皆様のお力をお貸しください。何卒よろしくお願いいたします。