(重要)国際宇宙ステーションは現在、ロシアが制していることを忘れてはならない。ウクライナ情勢と若田船長14日帰還を巡って。
南木です。
若田船長が、5月14日、地球に帰還する予定である。
ウクライナ情勢がどの様に展開しようとも、この「国際宇宙ステーション」がある限り、人間をここに送り込めるのは現在はロシアの『ソユーズ』しかなく、ロシアに頼るほかはない。
オリンピックなら棄権もできるが、国際宇宙ステーションは恐らく現在の先進国間で最大の平和の象徴であって、これへの参加を「棄権」する事はできない。
NATOとロシアの関係がウクライナを巡ってどれほど険悪になろうとも、ロシア軍と、NATO軍の直接の衝突など、金輪際起こりようがないと私は思う。
と言うか双方とも、起こし様がないと思う。
むしろ相対的に問題があるのは現在のウクライナの政府の方である。
この政府は革命政府であって、非常に暴力的である。
クリミア半島で、親ロシア派は流血の惨事を起こさなかったし、昨日、東部地域で選挙が行われたようだが、その前にそれを妨害しようとする政府治安部隊の行動によって、一部で流血が見られたわけで、この間一貫してウクライナ革命政府のほうが暴力的で、親ロシア派の方がスマートである。
NATOがいくらウクライナの領土不可分を訴えても、それは冷戦後の世界の固定化を望んでいる願望を言っているだけのことで、それを裏付ける政治軍事的な状況はほとんど何も構成されていない。
冷戦終了後20余年にして、早くも失地回復を志すプーチンは大変な愛国者である。
大東亜戦争で失った領土を沖縄以外何も取り返せないどころか、むしろ失いつつある我が国とは大変な違いではないか。
国際宇宙ステーションは現在、ロシアが制していることを、国際情勢を考えるものは誰も、忘れてはならない。
世界は今も昔も戦国時代である。本質は何も変わっていない。
我が国には武家政権成立前後よりの、実に長い『戦国』の記憶がある。
本当は国民皆が、人間の本質、国家の本質、歴史の本質をよく知っている。
ただ、それを忘れたふりを70年間しているだけだ。
民族の記憶は一瞬で蘇る。すでに若い人々の間では完全に蘇っていると私は思う。
今すぐもう一度明治維新をしろといわれてもできるくらい、鋭敏な若い人たちは目を覚ましている。
眠っているのは老人と、戦後体制利得者だけだ。
我が国は「日米安保条約」が有効に機能しているあいだにこそ、この有利性を使って、それが機能しなくなるときにも大丈夫なように、あらゆる国策を進めてゆかねばならない。
尖閣事変の勃発。南シナ海での戦争勃発。中華人民共和国の崩壊、分裂。第二次朝鮮戦争の勃発。
これらの全ては、今年中にでも起こりうる。
それらを想定した現実的な対策が、現政府と自衛隊に、すでに確固としてあることを私は信じたいし、そう望んでいる。
以下、若田船長帰還に関する記事。平成26年5月12日(月)産經新聞
南木隆治(みなきたかはる)
dpait620@kawachi.zaq.ne.jp
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