昨日の余韻を引きずりながら、サッカーの話題ばかりもどうかと思い、今日はちょっと原点に戻って「中高一貫校」についてお話ししようと思います。
昨日までの興奮は中高一貫校ならではです。
まるでそこの高校の在校生のように、親子とも熱く応援に力が入ってしまいました。
親である私は、来年から果たして長男がどこの位置でこの光景を見ているのか・・・と身が引き締まる思いで・・・、
そして、長男も、来年から・・・、正確には数カ月後から自分はどんな立場に置かれているのか、かなりの不安とプレッシャーを感じているように思います。
サッカーだけやっていればいい高校と違い、勉強でもかなり厳しい高校でもあります。
それはわかって入学したものの、部活でも勉強でも気が抜けない3年間が待っている・・・それを改めて実感した昨日の大会でもありました。
中学受験の場合、本人の希望とは言っても8割が親の意思、という話をよく聞きます。
我が家の場合は、この学校の校風や進学実績、さらにはサッカー環境など、本人がほぼ100%に近い憧れをもって入学しました。
ところが、1年2年とたっていくうちに、どこかが何かが違う・??と感じ始めたようです。
もちろん、入学前の説明と違うところは一つもありません。
学校がどうのというのではなく、本人の気持ちが変わっていくのです。
思春期を迎え、自我が育ち、先生への不満、友達との関係・・・、部活やクラブなどのバランス・・・。
すべてが大事な勉強となり本人の人間形成に大いに役立ったと思っています。
ただ、その結果、3年経とうとしている今、高校を選ぶことができない、選択肢がないということにも疑問も抱き始めました。
もちろん、「中高一貫校」だからといっても、絶対に内部進学しなくてはいけないということではありません。
諸事情により外部に出ていく子もいるようです。
そんな選択肢もあるのですが、外部に出るリスクと、内部に残る不安感・・・を天秤にかけるというのは、普通の受験生とはちょっと違うのだな、と感じています。
周りの人には、贅沢な悩み・・と言われてしまいます。
偏差値も高く、サッカーも強く、どんなに入りたくても入れない人がたくさんいるのに・・・と。
確かに大人である私も同じように思います。
でも、それが果たして本人にとっていいのかどうか。
そんなことに価値を感じていない長男にとって、それは楽しい高校生活になるのかどうか・・・。
この時期は自分の学力と将来を少し考えながら、あがきながら、それでも「自分で選ぶ」ことが大切ではないかと思うのです。
3年後、どんな感想を持っているか、今は想像できません。
もしかしたら、やはり高校受験がなかった分、親も子も楽だったし、それなりによかったと思えるかもしれません。
それは誰にもわかりません。
今一つだけ言えるのは、「高校は義務教育じゃない」だから「やり直しはできる」ということです。
まずは今信じている道に踏み出してみようとは思います。
でも、やっぱり違うと考えたときに、親は敷かれたレールにとらわれることなく、本人の意思を尊重してやりたいと思っています。