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2011/7/18

本当なのか?→節電にはエアコンを切るよりテレビを切った方が効果的  Energy

次のサイトがtwitterでたくさん紹介されているっぽいのですが、とても違和感を感じたので僕の知識の範囲で検証してみました。

『テレビが報じない節電対策。節電にはエアコンを切るよりテレビを切った方が1.69倍効果的』


【結論】
やはりエアコンを切った方が効果的(上記サイト、その元になったソースは何か勘違いしているのでは?)


【概要】
・現在、節電が必要なのは、平日午後のピーク時である。
・しかしながら、上記リンク先が根拠としているソース
 震災復興に向けた緊急対策の推進について(2011年4月15日) 株式会社野村総合研究所
におけるエアコンの消費電力は夏場3.6ヶ月、6時〜24時 の平均であるため、ピーク時消費電力より低く算出されていると考えられる。
・テレビの消費電力(220W)が42V〜46V型とかなり大型のテレビの数値である(平均的な家庭はこんな大型を使うのか?という疑問)ため、高めに算出されていると思われる。
・詳細の計算は下記に示すが、以上を考慮すると、エアコンの方が節電には効果的と思われます。

【結論から得られる私の見解】
・とはいうものの熱中症など体調を崩す事にもなりかねないので、エアコンは適度に使うべきと思います。
・エアコンより効果は小さいですが、テレビを消す事自体は効果がありますね。
・確かに熱中症の事など考えたら今回取り上げたソースはエアコン使用を促すという意味では良いのかもしれません。でもやはり事実は事実として受けとめて、その中で工夫していく努力をすべきではないか、と思います。
・ソースの根拠となった野村総合研究所さん、名の知れた会社だけにその影響が大きいですね?こうしてブログを書いている間にも、例のサイトの、tweetボタンやFacebookいいね!ボタンのカウンターがかなりの勢いで増えています。本当に気を付けないとですね!しかも、隠蔽だとかそういう記事も沢山見かけますが、少なくとも、政府の節電サイトなどを見れば、テレビやエアコンの節電対策が「消費電力」の数値含めて公開していますので、簡単に裏を取る事が出来るのではないでしょうか?

【詳細な検証】
★検証に使ったサイト
(1)震災復興に向けた緊急対策の推進について(2011年4月15日) 株式会社野村総合研究所
(2)【PDF注意】省エネ性能カタログ2010夏版 経済産業省資源エネルギー庁

★エアコンの使用時の平均的な消費電力;132ワットの妥当性
  ※前提条件(「省エネ性能カタログ;2010夏版」p11より引用);
   外気温度:東京をモデル
   期間冷房期間:3.6 ヶ月(6月2日〜 9月21日)
   設定温度冷房時:27℃
   使用時間:6:00 〜 24:00の18時間
   住宅:平均的な木造住宅(南向き)
   部屋の広さ:機種に見合った広さの部屋
  ※期間消費電力量(kWh)(「省エネ性能カタログ;2010夏版」p11より引用);
    日本工業規格JIS C 9612(ルームエアコンディショナ)
   「期間エネルギ;ー消費効率算定のための試験及び算出方法」に 基づくAPFから算出

野村総合研究所資料には『「省エネ性能カタログ;2010夏版」より、壁掛け型冷暖房兼 用・冷房能力2.8kWクラス・省エネ型代表機種の期間消費電力の平均値から、冷房期間の使用時間を除して算出』とあります。

これは、省エネ性能カタログ2010夏版のp16より
 省エネ型代表機種の期間消費電力の平均値=242kWh
 冷房期間の使用時間=2,016h(112day(6/2〜9/21)×18h/day(6:00〜24:00))
よって、
 エアコンの使用時の平均的な消費電力=242kwh/2,016h=120ワット
のように算出したと思われます。132ワットにならない理由がわからないのがちょっと残念ですが、値の132ワットの妥当性検証にはあまり影響しないと思うので深追いはやめておきます。

つまり、野村総合研究所の試算は、ピーク時をターゲットにしたものではなく、対象期間/時刻の暑いとか暑くない(エアコンがフル稼働しているか止まっているかどうか)には関係なく、平均値を算出したものと考えられます。
 *実は、夏場3〜4ヶ月間の電気料金を予想するのには有効だったりはしますが。。。

やはり、ピーク時の消費電力としては、p16に記載されている 599W を使うべきでしょう。
*参考例
 期間消費電力量の平均値とほぼ同等の機種(シャープ:AY-Y28SX)の消費電力(W)を詳細に調べてみると、
 575<95〜1400> ※期間消費電力量=241kwh
と書かれてあり、フル運転時は、1400W、平均的には、575W の消費電力である事が判ります。
※確率的にはあり得ないのでしょうが、全家庭がエアコン電源を同時にいれる事を想定したら、1400Wで計算する必要があるのかもしれません。

★テレビの消費電力;220Wの前提条件
野村総合研究所資料に記載の220Wという数値は、「省エネ性能カタログ電力」における42V〜46V型の数値(p29〜p30)と一致しているようです。
この、大きさが一般的なものなのかどうか?個人的には大型すぎるような気がしています(うちは、19V型でiMacより小さく平均以下かもしれませんが)。

★テレビの大きさの妥当性はともかく、エアコン;599W に対し テレビ;220W ですので、どう考えても、エアコンの方が、節電効果は高いものと思われます。
 そして、これは、エアコンを今まで使用してきた家庭にとって、夏場の電気代が春や秋に比べて跳ね上がるという経験則にも当てはまるのではないでしょうか?

★ちなみに、ここまで書いた後、ほぼ同等な解析をされているblogを見つけました。計算式に若干の違いはありますが、基本的には同じ考え方と思いますので参考までに(というかこちらの方の方がキレイでわかりやすいかもしれません)→「エアコン1台を止める(130W)」と書いてて違和感無いのかなあ

【節電メモ】
 九州電力のでんき予報
  この数値に余裕があるなら過度な節電は不要(もちろん無駄使いはやめるべき)
 電気を使う事に在悪寒があるのなら、公共の場所に出向くとか良いですね!

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