2011/8/8 | 投稿者: マルセタロー

最近、やっとスマホにも馴染んで来まして、行き帰りの電車の中でもちょこちょこ触っていますが、青空文庫のアプリは重宝しています。青空文庫は著作権が切れた作品をアップしているサイトですがそれを携帯でも見れる訳です。著作権が切れているからといって、張って良いのか分かりませんが、張ってしまおっと(笑)。


「春と修羅」序 宮沢賢治

 わたくしといふ現象は
 仮定された有機交流電燈の
 ひとつの青い照明です
 (あらゆる透明な幽霊の複合体)
 風景やみんなといつしよに
 せはしくせはしく明滅しながら
 いかにもたしかにともりつづける
 因果交流電燈の
 ひとつの青い照明です
 (ひかりはたもち その電燈は失はれ)

 これらは二十二箇月の
 過去とかんずる方角から
 紙と鉱質インクをつらね
 (すべてわたくしと明滅し
  みんなが同時に感ずるもの)
 ここまでたもちつゞけられた
 かげとひかりのひとくさりづつ
 そのとほりの心象スケツチです

この詩ですが、アニメ映画の「銀河鉄道の夜」で、エンドロールで朗読されています。何だか心にずっと引っかかっていまして、DVDもレンタルしまして、毎日この詩を読みながら通勤したりしていますが、熱心な法華経信者だった宮沢賢治が、キリスト教的な世界観の「銀河鉄道の夜」を書いたのも不思議ですし、この「春と修羅」も独特な世界観です。



アニメの「銀河鉄道の夜」は元YMOの細野晴臣氏が音楽を担当していますが、これもまたすごく良い仕事ぶりで、作品の世界観にマッチしています。特にエンディングの曲はワタシの中では白眉の一曲です。蛇足ですが、この後に源氏物語のアニメも細野氏が音楽を担当していますが、これはまるっきり覚えていません(笑)。実はこの「春と修羅」とダンテの「神曲 煉獄篇」を交互に読んでいますが、なぜか私の中ではリンクすることが多いんです。不思議なんですが・・。





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