日本ばちかん巡り

2006/7/4 | 投稿者: マルセタロー

宗教関連の本についてなんですが、文章がまとまらずに雑文ですがご容赦を…。

リンクの画像は文庫版なのでついていませんが、買った本には帯がついていまして、赤字で「カミさまは、たくさんいたほうがよい」と書かれています(笑)。このオビと表紙の写真で大勢の人が平伏している姿に、抗し難いファシズム的な要素を感じて買ってしまいました。本の内容は、著者の山口文憲氏が新宗教の各教団の本部を取材した様子をルポしたもので、雑誌『芸術新潮』に1990年から1995年まで連載されたものをまとめたものだそうです。

さて、私は特に大本教の信者ではありませんが(実家はプロテスタントのクリスチャンですし)、合気道をやっていたときに古神道や大本教に興味がでまして、それらに関連した本や、あとは大本から派生した、手かざし教団として名高い世界救世教や真光などについて書かれた本を結構読んでいました。あと、合気道の開祖・植芝盛平翁は晩年、「世界人類が平和でありますように」のピースポールで有名な白光真宏会の五井昌久氏と昵懇な間柄でしたので、それについても斜め読みする感じでした。

といっても教義そのものについて書かれた本をそれほど読み込んだ訳ではなく、どちらかというと教祖の生い立ちや教団の歴史について書かれた本ばかりでしたので、教団内部でどのような教義で、どのような信仰がなされているかは、ほとんど知らないままでした。

この本ではそういった教団の本部を訪ねて、一体いま現在どのような教義を信じて、どのような信仰をされているか、また本部の門前町の様子はどうなのか等を、かなり踏み込んで書かれているので、参考になるところが多かったです。

取材されている教団を書いておくと、天理教、金光教、大本、世界救世教、真如苑、善隣会(教)、崇教真光、天照皇大神宮教、出雲大社、辯天宗、伊勢神宮、生駒山系の神々、松緑神道大和山、いじゅん、となっていまして、名前だけは知っているところから、全く初めて聞く名前まで多種多様でした。

率直な感想としては、本当に色々な教団があるもんだなぁと、ある意味感心してしまいました。同じ大本教系ですら、すでに超能力的な要素を排除しつつある元祖・大本(ちなみに大本の本体も、現在は大きく3派に分かれています)もあれば、今でも浄霊や手かざし等の超能力的な手法を、教勢の維持に活用する世界救世教や真光(ちなみに真光も大きく2つに分かれていて、崇教真光と世界真光文明教団があります)もあったりして、その拠って立つところは千差万別で、何でもアリの様相を呈しています。

まあ、宗教に奇蹟はつきものということで、現代のレイキなどの隆盛も考えると、やはり高尚な教え一本槍よりは、現世利益や奇蹟、超能力を売りにした方が、教団としての勢いはあるかな、という印象です。

あと、なにやら信仰というと、一生をかけて貫くべき道と固く考えがちですが、そのような価値観はとっくに崩壊していて、自分にあったものが見つかるまでは、宗教ジプシーを続けるのが、今の日本の宗教のトレンドだということなんでしょうね。

今では2ちゃんねるなどで、眩暈がするほどの大量の情報が溢れていますが(余談ですが、2ちゃんねるなどを読んでいると、悪意に共鳴するといいますか、エラク肩がこったり、重〜い気分になったりしますね。ほとほどにせねば…)、自分が信じようとする宗教ですから、ある程度の下調べをして入信するぐらいの常識は持ちたいものです。教えはともかく、金銭的な面と、社会常識的な面をある程度チェックすれば、その教団の性格は自ずと分かるでしょうから。

そうそう、本の中は結構面白い内容もあり、ツボにはまったものもあります。特に金光教の現教主(取材当時の)が出されている歌集について書かれた文章はふきだしました。年間2600首以上を多作されていて、歌集を多数出版されている教主ですが、昭和63年当時の短歌の内容は、8割までが相撲、野球、昭和天皇のご病状ということで、ネタ元がほとんどテレビらしいです(笑)。例えば「ガリクソン鹿取とつなぎ中日に一点差守り今日も巨人勝つ」という感じで、なんか宗教と全然関係ないやんと思いますが、ここまで潔い?と逆に感心してしまいます(笑)。

他にも各教団の教義などで、突っ込みどころ満載の本書ですが、長くなってきましたので、この辺で。あ、出雲大社について書かれているところは、国津神系にご興味がある方なら、一度目を通されると参考になるかと思います。





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