新宿歌舞伎町駆けこみ寺

2006/2/2 | 投稿者: マルセタロー

先日たまたまテレビのチャンネルを回したところ、「新宿救護センター」という施設についての放送をやっていた。これは新宿で、いわゆる駆け込み寺的な施設を運営されている玄秀盛氏についてのドキュメンタリーで、その真摯な生き様に、思わず目が釘付けとなった。

玄氏の著書「新宿歌舞伎町駆けこみ寺」を読了したが、「新宿救護センター」を作られるまでの経緯を、ご自身の生い立ちから赤裸々に語られており、その内容は凄まじいの一言に尽きるものである。

幼少期は養父母に各地を転々とたらい回しにされ、そのうえ虐待を受けて生きるか死ぬかの瀬戸際の生活。成長してからは、その反動と延長から、かなりの悪行三昧の生活を送っておられる。

それが一転、どうして「新宿救護センター」なるボランティア施設を開設されたかというと、ある日偶然行なった献血から、不治の病に犯されていることを知ったことが人生の大きな転機となったとの事である。

それは「HTLV−1」という急性白血病を発症する可能性のあるウイルスに感染していたとのことで、発症するのは千人に一人の確率とはいえ、発症すれば一年以内に死亡するというウイルスだそうだ。

ここから玄氏の猛烈な運命の転換が始まるが、まさしく「陰極まって陽」を地で行く豹変ぶりで、この辺は是非本書を一読して欲しい。玄氏が語る現代社会の持つ闇の深さ、またそれを構成する人間の持つ業の深さ、そしてそれを十分知った上で、真摯な努力を続けられている玄氏の姿勢には、考えさせられるところが多々あった。





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