バンコク音楽日記

バンコクに住んで日常、目にしたり体験したこの国の音楽事情／情報の覚え書きです。
ルークトゥンからT-Popsまで幅広く。
但し、守備範囲は私個人の好みに合わせますので、アシカラズ。

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2007/3/28

「ดา เอ็นโดรฟิน」　　

３月２５日、SCB Parkであった"SALZ Systema Shows in One"に、ロース・シリンティップ、ボー・スニータと一緒に出たダー・エンドルフィンです。“ナム・テム・ゲーオ”に始まり“マイ・トン・ルー・ワー・ラオ・コップ・ガン・ベァープ・ナイ ””クン・カーム・ピー”と続けるも、後半はロックでした。５５５＋

投稿者: komta

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2007/3/17

「シーコン・スクエアーとセリ・センター」　　

　　シーコン・スクエアー外観
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　　　セリ・センター外観。外観は綺麗ですが。。

＃この記事、大方書いて１ヶ月以上放置していました、一部、内容的にタイムリーじゃ無い部分もあります。お含みおきを。。

シーコン・スクエアーとセリ・センター。良くある郊外型大型ショッピング・モールといえばいいのかな。場所はバンコクの東部？具体的な道路でいうとソイ・オンヌッを北上していい加減行くとシーナカリン道路との交差点に出て、そこを右折（実際には右折できなくて、左折してＵ－ターンしていく事になりますが。。）さらに少し進むとその左側にドーンと在ります。この２つのショッピング・モールは２００ｍ位か間を置いて並んでいます。この道路はそのまま真っ直ぐ進むとバンナーに出るという位置関係にあります。先の記事（パカノンとオンヌッを渡す橋の。。）での、オンヌッから出るソンテウ、アレに揺られて２０～３０分あまり。シーコンへ直行するバスがないのでソンテウなんです。ノン・エアコンの１３３番のバスもあったか。。

　シーコン・スクエアーにしてもセリ・センターにしても、在バンコクする人じゃ無ければまぁ、知らない事が多いでしょう。バンコクの中心から離れているのと、交通アクセスがあまり良くない。バスかタクシー、そしてソンテウでしか行けないので。。このシーコンが在る辺りは東京で言うとズバリ足立区。そんな感じです。

　なぜ、こんな所を取り上げるのかというと。。キーワードはダイマル。そうあの今は亡き日本のデパート、タイ進出した老舗がそのセリ・センターの方にあったという昔話を絡ませたいのです。以前、『デイリー・ルークトゥン』の方であのルークトゥンの女王と呼ばれたプムプアン・ドゥアンチャンの歌と絡んで、このダイマルの話で盛り上がった事がありまして。。私の訪タイの最初のタイの記憶（今から１７，８年前）に、現在の、ビッグＣ・ラチャダムリ店辺りに在った、ダイマル・デパートに行ったことがありまして。。更に現在私が住む、パカノンにもダイマル・パカノン店がその昔、在ったりして何かと因縁？を感じるのです。そしてダイマルがあった頃のバンコクと言うものに想いを馳せたいという。。

　しかし、私のダイマルに対しての実際の記憶と言うものは殆ど無く、上記した現Big-C辺りに在った店へ１，２回入っただけのものです。私なんかより当時のダイマルの思い出を書き残された記事がウェブ上にありますのでそちらを一読下さい。
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Desert/2542/magazine/back/No176.txt

　この記事にあるように、その最後のダイマルがこのセリ・センターに在ったということになります。現在のセリ・センターにそのダイマルの面影が残っているのか？そもそもセリ・センターのどこら辺に在ったのか知らないので、セリ・センター内で警備員をしている年配の方を見つけたので、聞いてみました。彼はこの道１０ウン年と思しき人で、私の拙いタイ語に耳を傾けて聞いてくれて、黙って、“ココを真っ直ぐ行った所にありました。。”とジェスチャーを交えて説明してくれました。実はあらかじめグルット歩いて、多分ここら辺に在ったんだろうと想像していた部分がありました。現在、セリ・センター内の@easeなるハーン（デパート？）の在る所だろうと。。その初老の警備員の指した方向もその@ease辺りでした。

　人の好みが出るでしょうが、私はココに居心地のよさを感じます。何でだろうか。。。

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　この日は折から中国正月のイヴェントをセリ・センター内の中央部付近の吹き抜けになっている処のステージで古い中国歌謡ショーの様なものを催していました。客席にはあの赤い色の服を着たご婦人方で一杯です。ステージで歌うおば様歌手は太もも辺りまでスリットの入った真っ赤なチャイニーズ・ドレスで、恒例のテレサ・テン経由でタイに流れ込んだ日本の歌謡曲を歌ったりしています。中国語だったり、タイ語だったり。。ナンとも絶妙なタイミングでこのセリ・センターへ来てしまった様です。今ココで歌われている歌の大方はルークトゥンの原型に近いものなのか。否、例のルークルンに近いのか。。。このところスナリー・ラーチャシマーの古い歌を聴いていたので、ナンともくすぐったい想いになります。スナリーの『マイ・ワァー・メ・ルーム』という曲はそのオリジナルがルークトゥンの母と呼ばれるポンスィリー・ワラヌッのモノであり、この曲はルークトゥンの父と呼ばれるスラポン・ソムバッチャルンの大ヒット曲のアンサー・ソングであると言う事だから、これはまさしくルークトゥン一筋の楽曲だろう。それとこの曲そのオリジナル曲のスラポンのものからしてそうなんですが、美空ひばりの『りんご追分』をモチーフとした曲の出だしで、日本人としては何か妙なモノを感じます。スナリーのもっと古い歌には、より歌謡曲臭い歌が沢山あり、まぁ、その辺りがこのクルンテープの古き時代、即ちダイマルが旺盛していた頃と一致するんじゃ無いだろうかとか。。。想いをめぐらせていたりして。。。妙にこの日は時間がゆっくりと過ぎていきます。

　どなたも一度は目にした事が在るだろう、タイの歌謡曲の古いカセットやＣＤを復刻して売っている店（ブース）があります。チェーン店化していてどこへ行っても在って、古き旋律を店から周辺に流しています。このセリ・センターにもありました。なんだか冷やかし半分な軽い気持ちになったので、その店員に私は何も知らないコン・イープンをいう顔でイロイロ聞いて見ました。
「この店においてある古い歌はルークトゥンですが？ルーククルンなのですか？」と。。
「その両方置いてあります、」と。。。
「じゃ、ルークトゥンで一番有名な歌手は？」と知らばくれて聞いてみました。
「男だとスラポンですね。女だとプムプアンとスナリーです。もっと古いところだとポンスィリー・ワラヌッとか。。」と。。スラポンの誰でも一度は見た事があるだろうあの顔の絵のジャケットを指差しました。
「じゃ、ルーククルンの方は？」と。。
「男だとチャリン・ナンタナーコン。女だとサワリー・パカパーンですね。」
「いろいろ教えて頂いて有り難う御座います。」と。何も買わないでその場を離れる私です。

　さぁ、もう少しこのセリ・センターの元ダイマル辺りを探ってみましょう。地下はスーパーとクーポン食堂。１階がスポーツ用品店。バンコクでよく見かける室内トレーニング機械が所狭しと並んでいます。人に言わせると、バンコクは糞暑いし、空気が目一杯悪いので、室内で体を鍛えるのが正解なんですと。。進んでいます！？
　３階はいかにもという暇そうな婦人服売り場。ここが元ダイマルの雰囲気を残しているのかもしれません。用がないので何も見ませんでしたが。。
　そして、その上、４階部分が。。。出ました！フリー・マーケットをやっています。素人に毛が生えたような人たちが床に古臭いモノを並べています。実際にどの位売れているのか判りませんが、暇そうな客が結構ブラブラ歩いています。

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更に、広いこの４階部分の１画に小さいステージが置かれていて、なにやらバンドが演奏前のサウンド・チェックをしています。歩き疲れたので、ステージ前に雑然と並べてあるベンチに腰掛けて、一休みです。まもなく、そのアマチュア・バンドの演奏が始まりました。ドラム、ベースにギターで、ギターの彼がボーカルです。ムッ！この３人、面構えがイイです。ギター./ボーカルの彼はいつも腹ペコ風な顔で、飢えた表情です。何か内なるものの渇きを、歌で表しているかの様。ウン、音楽才能もありそうです。腹を空かしたかの様な若いコがロックというユニットで吼えるんですが、“ココはタイ” やる曲がプア・チーウィット系なんですね。一歩、間違えればルークトゥンです。ルークトゥン・サティン（strings)というジャンルが今は一般的かな。。しかし、彼はロッド・スチュアートも好きなようで、ロッドの曲をロッド風しわがれ声でも歌います。プア・チーウィット系の歌の時はその感じでチャンと歌うし、使い分けているんですね。この辺可笑しいです。大げさな言い方をすれば、アリノママではなくて、ギミックであるという事になります。いや、ソコがイイんですが。。。

小１時間いたでしょうか。。。さっきから腹時計がなっています。決まりですね、地下のクーポン食堂へ行きます。地下へ降りて来て、思うものがありました。実に古臭いクーポン食堂です。最近はビカビカのクーポンもアルというのに、ここはなんとも古い臭い。これは、イコール、旨そうなモノがアルという事にも繋がります。何か、何か。。。見つけました。その名も『カーオ・ナー・ムウ・トート・イープン』。直訳すれば、日本風豚肉揚げ掛けご飯。オオ！これがダイマルが残して行ったモノなのか。。。早速、注文です。手馴れたオバサンが５分ほどで皿に盛ったご飯の上に、中華鍋で作り上げた、件の豚肉揚げをブッカケです。少し、どきどきしながら、口を付けると。。まず、知ったのは。。コレはタイ料理じゃ無い！と言う事。味の世界はうーん、まぁ日本食でしょう。コレ、"日本風豚肉揚げ掛けご飯”と書かれていても、判り易くいうと親子丼に鶏肉じゃなくて、豚肉を使ったというシロモノです。調味料は日本の醤油に砂糖に酒は入っているかどうか？と言ったものでした。永い間、調理し続けられたものだからこその旨さが出ています。。と、勝手に思いました。

　さぁ、今日は帰ろう。そして、また来よう。

タイトルには、「シーコン・スクエアーとセリ・センター」とありますが、今回はそういう訳でセリ・センターを中心に書き終えます。シーコンについても、その内。書きましょう。。。勢いづいているかの様なシーコン・スクエアーに較べると、こちらセリ・センターは確かに差をつけられているのはハッキリしていますが、しかし、不思議にマイ・ペースで商売しているな、とも見えます。なんかその辺が居心地がイイ、理由なのかも知れません。

　

投稿者: komta

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