バンコク音楽日記

バンコクに住んで日常、目にしたり体験したこの国の音楽事情／情報の覚え書きです。
ルークトゥンからT-Popsまで幅広く。
但し、守備範囲は私個人の好みに合わせますので、アシカラズ。

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2005/8/31

「突然、英語が。。。」　　

非英語圏のポップスの歌詞中に、チョコッと英語が顔を出す事は良くある事でしょう。日本でもそうだし、同じようにココタイでも良くあります。タイ語で歌われてきて、要所でポコッ！と使われてくる訳です。コレはココ最近多いとか言う話じゃなくて、話の行きがかり上？、ちょっと気が向いたので少し観察してみようかなと。。。３人位の歌手に言及してみます。

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まずは、えへへ。。。ロースです。彼女のソロＣＤ『Time Machine』の中の最後の曲、『Ｔｏｍｏｒｒｏｗ』と言う曲、全歌詞が英語で歌われています。今回ここで取り扱う。。途中でポコッと出てくる英語という例じゃありません。。。いえ、その曲のロースが使う英語が非常に上手なので、多分彼女は英語は流暢ではと、ある程度予想していたんですが、待っていた彼女から来たメール、全部英語で書かれていました。やはり。その中でいろいろ書いてきてくれましたが。。。まず、彼女、両親共々クリスチャンです。そして、幼少の頃、香港ですけど生活していた時期があるとか、学校関係はミッション系の学校を転々としたとかで、英語環境に普通のタイ人よりは長く居たという事です。

で、そういうロースが『When I'm Feeling Blue』（A3 Music Project）の中で、"So many Words,So many Tears, So many Ｐrays...' といきなりポコッと英語を使って来るんですね。コレ、すごく自然な英語の発音です。でもここの箇所に来るまでにタイ語で歌われてきていますから、突然、英語が出てくるとそこだけ、エア・ポケット状態？のような気分になりますが、ロースの場合は自然な流れの中で英語が出てきて、またタイ語に戻ると言うふうになっています。。。

ロースの歌の中のタイ語は他の歌手と発声のニュアンスが少し違うと言うような事を、最初にこのＢｌｏｇで紹介した時に書いたんですけど、ココでそれに関連した話で少し脱線します。生まれ育った国がタイ国内ではなくて、外国だったりした場合、厳密にいうと両親共にタイ人、片親だけがタイ人で少しちがいは出てくるかも知れませんが、タイ語の勉強をそういう環境下でした人のタイ語は簡単に言うとクリアーな発音になってくるという話があります。臭みが無いんですよね。私も実際、そんなタイ人と話した事がありますが、確かに音に濁りが無いというが、臭みが無いというかそんな感じです。まぁ、その出方はそれぞれによって微妙に違ってくるでしょう。ロースの場合も、それほど極端な場合では無いでしょうが、ずーっとタイ国内で大きくなった場合とは違いがあるんでしょう。その結果の、あのナンとも一瞬タイ語じゃないんでは？と思わせる歌になったと。。。

それにしても、ロースの歌の説得力と言うものは何処から来ているんだろうか。。。単純に、“いや～、歌が上手いだけの話じゃないの。。。”とかだけじゃない様な気がしますが。。。

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さぁ、今度はロースとは対照的な英語の発音が聞ける。。。。ピーク＆ピーアオ（プリーアオ）の姉妹です。対照的といっても、最近のこのルークトゥン/プア　チーウィット系の歌手、特に女性歌手にはあっさり系の人が多くなってきたようにも思えます。あまり田舎田舎していないイメージを売りにしてくると言う。。。この、ピーク＆ピーアオもその代表的な例と言えるでしょう。彼女たちの最近の小ヒット『Friendship/กระช ิบร้ก 』に注目してみようかと。まず、このタイトル『フレンドシップ/グラシップ・ラック』ですが、意味としてはフレンドシップは友情ですね、しかし、グラシップ・ラックの方は色んな人に聞いてみたんですが、どうやら“秘めた恋”になるみたいです。歌詞の内容をざっと見てみると、大体、友情ありの秘めた恋ありのという事ですが、タイトルのシップという音を英語、タイ語で所謂ひっかけている訳です。なかなかいい感じのセンス！？ですね。それでこの歌の中で。突然、ポコッと“I Love You～”と歌われる所があって、エア・ポケット状態に入ります。この世界中の歌の中で一番多く出てくる言葉“I Love You”、普通タイ語の歌だと“ฉันรักเธอ”＝チャン　ラック　ターと歌われる所を“I Love You”それも発音的にには“アイ　レーフ　ユー”と歌われます。こうなると、もう、ここはタイ！と言う感じで一杯になるんですよね。なんだか逆に臭さが出てしまっていて、面白いと。よく、街で“無いよー！”の意味合いでタイ語だと“マイ　ミー！”と言うのところを“ノー　ハーフ！＝No Have”と言われた時の気分に似ています。この歌の醍醐味が一番頂点に達する瞬間はなんと言っても、この“I love You～”と歌われるところでしょう。ほ～んわ～りと力が抜けて行きます。
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３番目の話はバード・トンチャイです。例の『Ｖｏｌ．１』の中で幾つか出てきます。“Hey Hey Paula=ヘイヘイ　ポーレーヲ。。”のところですか？いや、ここはタイ語だった。。。いや、私の耳にこびりついて来たのは、５曲目のBluesy Funkな『ไม่เคยยิ้ม..ไม่เคยเต้น』のなかで“Ｌｅｔ’ｓ　Ｇｏ　ｔｏ　ｔｈｅ　Ｓｈｏｗ！”と歌われるところです。うーん、トンチャイは英語どの位使えるのでしょうか？以前『フォー　フェーン』コンサートの時にも途中でテンプテーションズの曲とかジェームス・ブラウンの曲やったりして、あ～、トンチャイって普通にＲ＆Ｂ好きなんだなと思わせましたが、英語国側からみたら、外国人の英語ですねと言われるような感じかと。。。これはケチでもナンでも無くて、そんまんまトンチャイなんだろうと思うだけです。なんだかタイ語で歌っている箇所のほうが、歌詞の音の繋がりが滑らかで、こっちの方が英語みたいに聞こえてくる？しかし、この手の曲トンチャイにやらせるとホント上手いですね。当ＣＤの中で２番目に出来のいい曲だと思います。１番目は？そりゃー、３曲目のバラード・ナムバーの『ไม่แข่งยิ่งแพ้』でしょう。私にはこの曲だけでもう充分です。トンチャイには是非とも、新しいタイプのバラード・ナムバーを以降沢山残して欲しいですね。

最後は話がまた脱線したかな。。。他にも面白いサンプルいくらでもあると思います。もっと面白いのあるよ！というのあれば是非、コメントして下さい。

言葉は文化です。　

投稿者: komta

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2005/8/28

「ロース・シリンティツプの来日発表！」　　Live/コンサート関連

　　　　　Ｇｏ　Ｉｎｔｅｒ　Ｒｏｓｅ！！！

歌姫、ロース・シリンティップが愛知県で行われている『愛・地球博』の中のイヴェント『アジアＰＯＰフェスティバル（愛知県ウィーク・パート２）』に参加するお知らせが、正式なホームページ上で発表になりました。
来月の９月１８日（日）１９日（月・祝）の２日間です。詳細は以下のＨＰにて。。
http://www.expo2005.or.jp/jp/D0/D1/0918.html

入場は無料の様ですが、はがきで応募して抽選という形をとるようです。詳細は以下。。
http://www.expo2005.or.jp/jp/D0/D9/index.html

たとえ少数であっても、ロースのファンが来ているという事を彼女が知れば、どんなに励みになるか。。。是非、応援に行ってください。

投稿者: komta

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2005/8/26

「Miss Call - Se'norita ・セニョリータ」　　この１曲！

　一番右がボーカルのヌェーイちゃん。atimemedia.comから。。。ＧｒｅｅｎＭａｒｋｅｔに出演したセニョリータ及びその他のいい写真が山のようにあります。是非、覗いてみて下さい。

　Green Marketの方も一段落して、通常業務に復帰です。
で、今回はfukuさんの『サイアム系で行こう』との連れＢｌｏｇ（ＴＢ）です。と、思っていたらナンとプンプイ」さんの『プンプイ的生活』も参加したようです。２連ＴＢってどうやるの。。。？

紹介するのはซินญอริต้า＝セニョリータ（タイ語読みだと＝シンヨーリター、ですね。）女の子６人組のポップ・バンドです。Ｄｒ，Ｋｅｙ，Ｂ，Ｇｒｘ２、Ｖｏ，の６人で華になる歌はเนย　＝ヌェーイちゃん。彼女が歌う『Ｍｉｓｓ　Ｃａｌｌ』がジワリジワリとヒット・チャートを登って、あちこちで耳にするようになりました。はじめ、この曲のＰＶがＴＶで流れ始めた頃、女の子だけのバンドね。。。と軽く見ていたふしがありました。ＴＶのスピーカーから聞こえてくる歌も音も、うひゃーヘタッピ！と聞こえて来たんですわ。多分、軽く見ていたという事がそういう風に聞こえさせたんでしょう。しかし、最近、どこへ行ってもコレ聞かされます。さあ、そうなると全然違って聞こえてくるんですね。ヘタッピどころか、いいじゃないこの子となったんですね。いやいや、上手いぞ！どうなってんだ！？ってな感じで。。。（コレカラハ、ＴＶノＰＶモキチント、キキマス）

家でちゃんと聞くと、軽快なバックサウンドにのって、ヌェーイちゃんの甘えるようなカワイイ声が流れ始まります。これこれ！このセニョリータ、先日のＧｒｅｅｎ　Ｍａｒｋｅｔにも出ていたんですね。私が行けなかった初日にです。バンドはカラオケ使わない筈だから、バックの演奏もどんなものか聴けたのに残念。

『ＭiｓｓＣａｌｌ』と見れば、トーラサップ（電話）物の歌であることは直ぐ分かります。この電話（ムートゥー＝ケータイ）モノ、このところ、タイではすごく多く歌の題材になっています。先のリーディアの『ワーング　レーウ　チュアイ　トー　クラップ』もそうだし、他にもルークトゥンの方でも結構あります（ルークトゥンの場合はすごく悲惨な男が出てきたりして、これはこれで面白い！）。
今じゃ、ちょっとした小学生も、皆、ケータイ持っているから。。。大衆の共通項という事がキーになっていると。

で、この『Ｍｉｓｓ　Ｃａｌｌ』は、“～最近、彼と上手くいってないの。。。電話を掛けてもなかなか出てくれない、でも止めないわ。。。ﾊｰﾔｸｰ（！）ちょっとでいいから電話に出て。。”と、乙女の切ない気持ちを甘えるように、ヌェーイちゃんが歌います。必殺リフレイン。。以下

“スッ　ティー　ラック　ター　トーマー　チュアイ　ラップ　ノーイ
ヤープローイ　ハイ　コーイ　ナムター　プローイ　ドゥアイ　ジャイ　ロー
スッ　ティー　ラック　トーマー　タン　チャイ　チャ　マー　ンゴー
ヤープ　ローイ　ハイ（ヒ）　トー　ハイ（ヒ）　ローン　ナムナーム　
ヤーング　ニー　ルーイ　　　　ピット　パイ　レーヲ”

どうか、入手したＣＤなりを聞きながら、このリフレイン部分、歌って下さい。日頃の疲れも癒される事請け合いです。この部分、もうタイ中で皆、知ってて歌いますから、日本に居ながら、今のタイと同期できます。３行目の“タンチャイ”のところで気持ちを入れること忘れないで！

私はヒット曲中心にタイのポップスを聞きますから、ＣＤ全体とかまでは言及しません。しかし、ベスト盤とかに収録されない限りは、このソロＣＤで聞くことになるでしょう。他にも、ヌェーイちゃんの感じのいい曲がたくさん入っていて、アップも良し、スローも良しとなかなか楽しめるでしょう。
次、このＣＤの中からどの曲をプロモーションしてくるのかな？この『Ｍｉｓｓ　Ｃａｌｌ』以上の出来の曲は無いような気もするんですが。。。

試聴は以下で。。。http://thai.cside.tv/jukebox/list.php?catid=new&pid=200508Thailand Authorityさん経由です。

それとこの間までトップ・ページにトンチャイの新曲が使われていたＧｒａｍｍｙのＨＰが現在この『ＭｉｓｓＣａｌｌ』が使われています。以下。。。http://www.grammy.co.th/

ซินญอริต้า
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