バンコクに住んで日常、目にしたり体験したこの国の音楽事情/情報の覚え書きです。
ルークトゥンからT-Popsまで幅広く。
但し、守備範囲は私個人の好みに合わせますので、アシカラズ。
2005/5/12

歌姫シリーズはその3でTong /トーン。遅ればせながらも、RSに移籍しての新譜の紹介もやってしまおうという訳。
確かに彼女も私の歌姫のひとりです。しかし、歌姫とした所以はたった1曲『チャン タム プー ター』。この曲は、私に言わせればタイ ポップス名曲ベスト3に入ると言っても過言ではありません。(確かTVドラマの主題歌に使われたと聞いていますが、そのドラマ知りません。)イントロのギター ソロからしてこの曲の出来の良さを予感させます。いつも思いますが、曲の始まりは良くないのに、歌が始まると俄然良くなるというパターンは余り無いような気がしてなりません。出来のいい曲は、始まりからして大体良い雰囲気をプンプンさせています。この曲もしかり。。。イントロで一気に曲の中に引き摺り込まれます。取り立てて物凄いギター プレイなんかでは無いんですけどネ。歌に入ると、スロー バラードを更に抑えて歌うトーンですが、この曲、メロディー構成が巧いんですね。実に良くタイ ポップスの魅力を作り出しています。
街中で耳にする唯一`のトーンの曲はこれだけでは無いでしょうか。すでにスタンダード化しているんでしょう。良く耳にします。
そう云えば、2003年のIPフェスティバルで歌いVCDに収録されたトーンのステージは素晴らしいものがあります。オー セックサンとの競演でMr.Teamの曲を歌いましたが、これも曲の良さとオーとの組合せが良い結果を産み出しました。トーンの魅力が爆発してますネ。
さて、写真を見て下さい!『さぁ、目を開けばトーンの新しい世界が始まります。』と言わんばかりではないでしょうか。。。美しいですよね。彼女。これで目を開くと輝くばかりのあの瞳がそこにあると思うとドキドキしてきます。だから、目閉じたままにしておきましょう。
RSへの移籍劇は少なからずも驚きましたが、手にしたVCDカラオケ。。。トーンの姿を見るにはとっておきの出来栄えにはなっていると思います。美しいトーンがそこに全面展開されています。『Changes』というの意味は大人の女に変身と言うことのようです。これは良いでしょう。さて、曲の方はどうでしょう?全11曲中、2、3曲がロック ナンバーで後はスロー バラードという構成。バラードが多いと言うことは、"大人の女に変身"と言う狙いに沿っています。が、うーん。。。
花が。花が無い。曲調に。
この11曲の中に、『チャン タム プー ター』に匹敵するような曲があるでしょうか。。。はっきり言って、無いです。
ただ、1曲、異常に美しい曲があります。10曲目の『ター』(あなた)。上の写真はその曲のVCDからキャプチャーしたものですが、曲中、90%、トーンは顔を上げません。下を向いたままです。おまけに中程から泣きだしてしまいます。えっえー?どうしたの?と言う感じに襲われます。タイトルに副題が付いているではないですか。。。ナニナニ。。。26日12月47年。。。何があったんだろう。。。この日に。。。彼氏と別れた?。。。うん?そうだ!あの大津波が起こった日では無いですか!!!そう云うことだったんだ。あの大災害、実際、彼女のプライベート上で、関わりがあったんでしょうか。。。
なんか、全体に彼女のビジュアルに乗っかり過ぎと言う印象ですね。もっと、歌手としてのトーンを堀下げて欲しい。このままだと、女優業に転向!なんてならなければいいんですが。。。

0
1 | 《前のページ | 次のページ》