よしりん’ず　わーるど

今日はにいちゃんの床屋をした。
お風呂場でしたので暑かったのもあったけど、夕食の時に飲んだ青ビール(発泡酒)が全部汗になって流れ落ちたよ。めがねの内側にも汗がぽとぽと落ちた。

前にちびが最初に言った言葉が「おちまい(おしまい)」だったこと。それはにいちゃんの床屋さんで「もうやめてあげて」というチビの思いが初めての言葉になったくらい、毎　床屋の度に戦いだったということを書いたけど。

そんな彼は今ではちびに床屋をするのとまったく同じ、非常に協力的に床屋さんを受けるようになった。
だから、難しいところも十分に触らせてくれるので、そこそこ格好のよいヘアスタイルに仕上がる(=^v^=)
あの大変だった日が嘘のようだ。

今日はもうひとつ外食するお店の新地開拓も出来た。
ドリンクバーがなくても、大丈夫だったよ。ファミリーレストランでもないんだけれどね。沢山食べて帰ってこれました。

少しずつ少しずつだけれどね。にいちゃんも成長しているぞ。

にいちゃんの学校には、敷地内の別棟に「すずかけの家」という宿泊訓練棟がある。
そこには何十畳もある和室や洋室も何部屋かあり、大浴場・小浴場もあって宿泊の練習が出来るようになっている。

修学旅行前の宿泊の練習の合宿やら、社会に出たときにホテルで泊まるための練習も出来るように洋室は内風呂もついていたはず･･･ちょっと自信ない(笑)調理も出来るし、親子で合宿だって出来ます

そして、中学部では、「お風呂の日」というのが不定期にあって、その訓練棟でお風呂に入る練習もしてくれる。もっぱら練習というより「お風呂に入るのを楽しむ」行事になっているようだが･･･

まえに「たのむからぁ〜」で書いた我が家のにいちゃんの事情。
なんとか、「ひとりできれいにお風呂に入る」ことが出来るようにしてやりたいと、ちょいと真剣に取り組むようにあれからなった。

今まで9.5割は母がしていた(もう随分昔から、洋服を着たまま入ってサンスケさんをしています　笑　これがまた疲れるんだけれどねぇ･･･しゃーないわねぇ。自分のお風呂が面倒くさくなるくらい。何年たってもなかなか慣れないわぁ。)ことを、少しずつにいちゃんに手渡しています。
ボディソープをつけて手渡しても手裏剣でも投げるような手さばきでシュッと一回だけ軽くなでておしまいだとか････
洗顔の終わった後に手のひらに洗髪のためのシャンプーをつけてやったら、それで顔をごしごし洗い始めたり･･･と、まったくもって油断できない状況が続いておりますが、少しずつ手渡っていってます。
そうだなぁ90%くらいになったかな?母のする分は･･･(笑)

もうすこし、上手になってきたら今度は母以外の人の介助・補助でどれくらいまで出来るようになったかみてもらいたいなぁって思っていたら、ちょうどその「お風呂の日」が近々あるようだ。

もう少し手が離れて補助が70%だとか60%になってからだったらもっといいんだろうけれど、とりあえず近々なのは来週の火曜日らしい。
また先生からの報告を楽しみにして、練習に励みたいと思っていま〜す。

にいちゃんは　かなり重たい障害児なので(体重が、ではないですよ　笑)例えばトイレでは、オシッコでは８割方、いや９割方かな？床や便器を汚しちゃうし、大きい方の始末も出来ないし。食事も大半は介助(本当はスプーンでなら、自分で食べられるのに家ではご飯などはスプーンなどにすくっておいかないとなかなか進まない)。お風呂もきれいにすることを重要視したら、すべて介助しないといけない。


小学校の高学年頃からか？自分の思いがしっかりしてきて、体内時間で自主的に行動するようになっている。これまでずっと大体同じ時間帯に同じことを(食事、歯磨き、風呂、寝室へと)してきているので、大体は間違いないんだけれど、最近は「そろそろ！」と彼が思ったら行動に移してしまう。
その日の家事の流れ具合、母の疲れ具合などで微妙に滞ったりするんだけれど、ちょっと待ってねが最近とってもむずかしい

待ってね　も覚えてほしいし、家事のすべてを終えてからお風呂の介助をしたい、という母の思い(家事の流れの)も汲んでほしいし、はだかん坊になってお風呂場で２０分とか待っていても(この季節だから、だけれどね)、そのまんましなきゃいけない家事を済ませてきたんだけど（「待っててね」「もう少し」というのは伝えつつもです）待たれていると思うと超せわしない

今日は（「待っててね」の時間内だったから）放って置いたら、自分で何をどうしてきたのかしらないけど、お湯を浴びただけでたぶん身体も洗わず、洗髪も当然せずに出てきてしまった。その上、自分で下着をだし、前後を逆に着るは、きれいに水気も拭かないで身に着けるわ、パジャマまで着込んでしまっていたオゥーノー！！

まずは、怒り爆発
なんで待っててねって言ってるのに待っててくれないの！！　無理ですってば･･･
なんで濡れたまま着ちゃうの！！
とね(笑)

腹を立てたまま(未熟者　よしりん　笑)せっかく着ていたものを全部脱いでもらい(脱ぎなさい！と叱り　笑)それらは、びしょびしょになったのできれいなまま洗濯カゴ行き(これも腹の立つ要因　笑)改めてお風呂介助を････

介助しながらふと、確かにいつまでも親の都合で待っててねと言われて待たされるのも可哀想だよなぁ。やっぱり(少しずつはモチロン練習させているんですよ　弁解　笑)母が怒らなくても済むように、ある程度ひとりで出来るようにしてやんなきゃだめなんだよなぁ･･･とカッカしていた頭が少しずつ冷えてくるとそう思えた。じゃあと、いつもより手を離した介助を試みてみたが････う〜ん　やっぱしまだまだダメジャン
やっぱし先は長いべ･･･と。

そして、寝室に彼が入った後、これらを思い返して、

だめだったけれど、
何も用意してないところから、
不完全だったけれど
タオルで身体を拭き、
ちゃんとケースから「自分の」下着を出し、
身につけていた･･･
ということは、誉めてやるべきことだったのだ･･･と反省

ちゃんとじゃないけど(笑)
ちゃんと出来るんじゃんと思ったのでした。

でも、頼むからまだ介助が必要な間は、母ちゃんの「待っててね」をしばらくは待っててくれよー。

にいちゃんの学校は某国立大学教育学部の附属の学校なので、年に何回も実習生の受け入れをしている。二学期早々、昨日から実習が始まった。
各クラスには２名程度の受け入れではあるけれど、普段見慣れないおにいさんやおねーさんがうろうろしているのは、自閉的傾向のある　にいちゃんにはかなり苦手

自分で避難場所をみつけてはそこに行って静かに過ごしているらしい。
主な避難場所は保健室。昔は身体計測にしろ、内科検診にしろ、歯科検診にしろ、あまり楽しいことをする場所ではなかったので好きな場所ではなかったはずなのに、身体測定で保健室に入るまでに延々と時間が必要だったのに････いつの間にか好きな場所になっていた。

そのお陰で、毎週水曜日に来てくださる校医の先生ともふれあう時間がとっても多くなって、会うたびに聴診器でぽんぽんと診ていただいているよう。どこも悪いわけではないので、お医者さんごっこのような感じ?(笑)

でも、お陰で必ずドクターの目で見ていただけるので、アトピーの薬だとか、アレルギー性鼻炎や結膜炎のときに迅速にアドバイスがいただけ、対応できている。何より積み重ねを感謝し、大切だと思ったのは、日本脳炎の予防接種の時だ。

中３で、市や町の保健所から接種するようにと連絡が来る。
障害のある子をお医者さんに連れて行くのはものすごく大変だと思う人が多いはず。車から降りて病院の中に入るまで、入った後他の方と一緒に待合室で待つ間、やっと順番が来て診察室に入るまで、診察室に入ってから診察が終わるまで、支払い・薬を貰うまで････限りなくハードルが待ち受けているものである。だから、極力　病院は(歯医者さんなども含む)避けたいものだと思う場所である。

だからといって、一生無縁で居られる場所ではないのだから、慣れておく事も必要。障害児でも気持ちよく、上手に診てくれる病院というのは私たち障害児の親にとってとてもとても大切な場所である。


我が家のにいちゃん、幸いなことに健康なのでお医者に慣れる機会などないまま成長している。
なので予防接種で町の病院にいって、上記のハードルをひとつずつクリアするのはかなり大変だと判断し、学校と学校医の先生にお願いをして、場の提供をしてもらい保健室で、校医の先生に注射をしていただくことにした。

当日とっても覚悟して、どれくらい押さえればいいのかな?とか、今日無事に注射できるかな?とか、いろいろいろいろいろいろいろいろ考えて(笑)、でかけました。養護の先生も「折角いま保健室が大好きな場所なのに、予防接種で嫌いになっちゃうだろうねぇ」と、とっても残念そうにしてらしたくらい(笑)

ところが、親や担任の先生(押さえる係で)などの心配、期待?は大裏切られ･･･････

中３何名か接種した中で一番だめかも･･･と思っていたにいちゃんが、一番立派に接種できた。まったく押さえる必要なしだったのだ。
汗をだらだら流して頑張っても(親が　笑)注射出来ずに、翌週の予備日でも出来ないかもしれない････と思っていたんだもん。
みーんな　校医も担任も養護の先生もアタシも拍子抜けぇ〜したのが、夏休みの直前。

これも、ながーーーーい前置きになりましたが、保健室のお陰保健室と校医の先生・養護の先生の気の永い　にいちゃんへの接し方が形となって現れたんだよねぇ。

だから、やっぱり保健室は好きなところ
学校で避難したい時は僕は保健室に行く････。

小学部での給食指導の成果で、何でも食べられるにいちゃんに成長した。

それでも、にいちゃんを連れて外食はなかなか、なかなか出来なかった。連れて入った店で、食べると思っていたのに嫌がったらどうしよう･･･とか、店のざわつきとかそういうものに対して嫌がったらどうしよう･･･とか、そういうマイナス要因を考えると、「やっぱり家で食べよう」という選択になり、なかなか外食にちびも連れて行ってやることが出来なかった。

そのうち、にいちゃんのご飯だけ作って食べさせてから出かけ、にいちゃんは車で待っててもらって、ちびと三人で急いで外食をするということをするようになった。

にいちゃんのことを思って(嫌がるだろうと)連れて入らないのだけれど、なんとなく申し訳ないなぁ･･･っていつも思いながらだった。

ところが、これまた学校の先生たちが頑張ってくださる。
にいちゃんのようなのを何人も連れてファミリーレストランで修学旅行の食事をしたり、いろいろ。

結構騒がしくても、そんなにパニくらないで、にいちゃんも食べてきているんだ･･･よなぁと思うこと数年。
たった一人を連れて出来ないことはないはずだ･･･よなぁという思いが少しずつ膨らんできて、昨年の９月に思い切ってＧＯ！

最初はどきどきモノ。
待てるかな？とか、店内の雑音が不快で嫌がらないかな？とか、ちゃんと食べてくれるかな？とか。自分の食事がどこを通っていったのやら？食べて気のしない食事を何度か経て、ここのお店が大丈夫なら、今度はここ。あそこ･･･と、今では５店舗制覇この一年間に何回外食したかな？にいちゃんも今では平均月に２〜３回は外食です

ドリンクバーのあるところで、食事時のピークは外すようにして、(でも、あんまり外すと静か過ぎてかえって落ち着かなかったり･･･笑)、できるだけ周りに人が座らないところを選んだり、ドリンクバーでは出来るだけお茶を飲ませて、デザートで大好きな炭酸を･･･などというのは大切なポイント♪


今度はドリンクバーがなくても、ファミレスではなくても･･･というのに発展していきたいと思っています。

なによりも、にいちゃんが今日はファミレス！という意思表示をするくらいに楽しんでいるということ。

好き嫌いが多いままだったら、だめだった。
学校で先生方が外食の実績を作ってくださらなかったらＧＯできなかった･･･

感謝感謝でいまーす(=^v^=)

平成４年だから、今から１２年前に書いた文章か････
「療育の記録」というリンクもしてあるよしりんの最近まったく更新していないサイトに書いてあったのをひっぱってきました。

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＝食べ物に対する関心の薄さ＝

　食べ物の関心と物事への関心にはつながりがあるのだろうか？

また、食べ物に対しても興味がない･･･事から、今とても困っているのは食事の面です。食べるものが極端に少ないので本当に心配になります。幸いな事に一応身体も大きいほうだし、健康も良好で鼻風邪程度で済んでいますが。
牛乳は大好きで助かりますが、食べるものと言えば、ごはん(ふりかけをかけて・おにぎりにして)・おこわ・レーズンパン・バナナ・ブドウ・幼児用ヨーグルト・鮭・ハンバーグ・せんべい・チョコレート菓子・ソフトクリーム位なのです。こう書いていますが、これなら必ず食べてくれると言うのではなく、好きなものの中でも日によっては、全然口を開けようとしてくれないこともあります。チョコレート菓子やソフトクリーム等は、せめて食事以外の物でも良い。こんなに美味しいものがあるのだから・・・と欲しがってもらいたくて、トライし、成功して受け入れてくれて最近リストに加わったものです。離乳食の頃は「こんなに食べてお腹をこわさないかしら？」と心配するくらい食べていたはずなのですが・・・。いつの頃からなのか？興味を持ってくれないから、目の前で食べて見せようとも欲しがらない。お腹が空いているときに皆で食事をしていても自分の「食べれるもの」がないと傍にも寄って来ません。ですから、『自分で食べる』事も下手です。自分で食べやすいように工夫したところで、おにぎりでさえも何日も食べてくれない事もあります。あまり強制をしないようにしているのですが、あまり何日も食事らしい食事を食べないと流石に心配になって、卓也の食べれるものを用意するのですが、それさえも顔を背けて口を閉じてしまうこともあるので、いけないな〜と頭のどこかでは判っていても、まるで拷問のように押さえて一口目を口に入れることもあります。大抵はこの後続きで食べます。
慎重過ぎるというのか？視覚でチェックしているようです。
時々何でこんな思いまでして、強引に押しつけてまで食べさせないといけないんだろう？って悲しくなります。
食べ物への興味と全般的な物事への興味、そして言葉の遅れには密接な関係があるのでしょうか？長男を育てていて、時々せめてどちらか一つ(食べる事ｏｒ言葉の遅れ)で心配しなくても良かったら・・・と、しみじみ思います。

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そうだったよなぁ。食べれるものの方が少なかったんだよなぁ。
大好きなものでも、決して両手に持つことはなかったよなぁ･･･などと思い出されます。両手に持ってもまだ足りずに目でもてなかった分を必死で見ながらほおばる･･･というのが、一般的に見られる光景ですよねぇ。

にいちゃんには、そんなことがなかったなぁ。
小学校に入学する頃も、ほとんどそのまんまの状態で入学した。ひょろひょろですぐにでも折れそうなくらい細く頼りなげでした。
小学部の先生方の毎日の必死の給食指導によって、少しずつ改善され、食べれるものが増えていったにいちゃん。

「学校でこの食材が、このメニューが食べれましたよ」と聞いて大喜びで食卓に出すも、虚しい･･･ということも幾度となくありました。

そんな　にいちゃんが小学部高学年の頃には、ちょうど縦・横････と順番に成長する「横の成長期」とも重なったのもあるんでしょうけど、ころころに、まん丸になるくらい食べることができるようになりました(=^v^=)


障害児は肥満になりやすいというので、また一旦太ったらダイエット ということも難しく、何でも食べれるようになったのは･･･よかったの？と、思った頃もありましたが(笑)中学生になって縦の成長期でまたほっそりとして、男性らしい身体になって落ち着きました。

同じ学校でも、今の小学部はにいちゃんの時ほど給食指導はしないみたいなの。普通の学校でも、「食べ終わるまで座ってなさい」という指導はしなくなりましたよね。残すのもＯＫになりましたよね。

保護者の中に「そこまでしなくても･･･」という考え方の人が増えたのか、そういう世代なのか･･･。
そうでない人もいるんだけれどね。その給食指導も学校を選択した理由なのになぁ･･･って言って残念がっているお母さんもいますからね。

少し前にそこを通ってきた私たち親は、とっても評価しているんだけれど。昔の給食指導を。
あの時代があったから、今のにいちゃん＝何でも食べれるにいちゃんがいるんだけど。それだけは、間違いない。
食べれるものが豊富だということは、人生も豊かだって言ってもいいと思う(=^v^=)


　

子どものいるお宅には、どこで名簿を手に入れるのやら、教材や家庭教師の勧誘の郵便やら電話やら、みなさん商魂たくましいですよねぇ（*´ー`)

よしりんは、電話で勧誘する人泣かせの断り方をする人。
かけてくる人で、知っている人は第一声で誰かってわかりますよね？だいたい。基本的に固定電話にはほとんどかかってこないはずなので、ちょっとよそゆきの冷たい声で「はい、○○です」と出て、いかにも勧誘･･･という電話だったら、ほとんどすぐに「興味ありません」「必要ありません」と言い、それでも食いついてくる人には「ごめんなさい。きりますね」って切ってしまう、いやぁ〜なヤツです(笑)

でも、家庭教師の電話はかなりしつこい。
「興味ありません」では、またかけてこられるとうるさいし、はっきり言うことにしている。
中３のお子さんが･･･という電話には「うちの子は養護学校に行っているんですけど･･･」と。すると、たいてい「すみません」といって向こうから切ってくれる。「ちゃんと名簿　調べてかけてきてね」と付け加えることも、たまぁ〜にある(笑)

ちび宛にかかってくる場合は「ＬＤのお子さんを教えた実績はありますか？」と尋ねる。わかんないヤツは実績なんてあるわけない。
「あります！ばっちり成績が上がりました」というのであれば、一度お手並み拝見したいものである。

たぶん、一度これで断られた人は、名簿にチェックしているはず。


かかってきた声にピンとこなくて、断りモードで応対してしばらくして、知っている人だったりすることが、本当にたまぁ〜にある（∋_∈）そんな時は、超格好悪い(笑)

でもでも、友人を語って自分も名乗って「○○といいますが、よしりんさんいらっしゃいますかぁ〜」なんて軽いノリでかけてくる手合いもいるしね･･･そんな時は、「いいえ、いません」と答えてやる(笑)

この夏、にいちゃんは　地元にある就労センターに開設された児童デイサービスのサポートハウス　ヤッホーに、のべ１４日間通った。


自宅でもビデオや音楽を観、聴きながら一日を過ごすことの出来る子なので、あえて慣れない場所、彼にとって慣れないスタッフ(スタッフさんは、ベテランの安心してお任せできる方々でしたよ（^o^）)に囲まれて過ごすこともないのではないか？と･･･
私なりに(笑)結構迷いながらのスタートで、どんなによくして貰っていても、彼にとって楽しい場所でなければ、希望で出していた日数を行かなくても･･･などと、真剣に思っていたのだけれど、なんのなんの、数日間の母のドキドキは全く不要なものだったようで････

そこが、彼にとってどういう場所なのかは、言葉もないし、デイを終えて帰ってきた後の彼の様子とか、デイがある日の朝の支度の様子とか、お迎えの車を待っている間の彼の様子を見て判断するしかないな･･･とおもっていたんだけれど、ねっ

「そろそろ　したくの時間だよ」と声かけすれば、パッパッとパジャマを脱ぎ捨て用意をはじめ、リュックを担いで玄関に出る。
エンジン音が聞こえると、ちょっと道路に顔を出してその音のほうを確認して待ち、迎えの車が到着したら、もう母のほうは見向きもしないで乗り込んで出かけていってしまう(笑)

慣らしでとった数日は別として、大半は８時間家を離れて過ごすんだけれど、帰宅すると機嫌の悪い日はほとんどなく、いつもいい感じの　にいちゃん

母の心配はまったくの無駄なものでした(笑)
家族とでなくても、学校の先生達とでなくても、ちゃんと楽しく過ごして来れるんだ･･･という貴重な体験の出来た夏休みでした。

そして今日、その１４日間のラストの日でした。
スタッフの皆さん　本当にありがとうございました(*^-^*)

来年の夏も、利用したいと思っています。
にいちゃんが　にいちゃんで楽しく過ごしている間に、ちびは母を独占して勉強に、宿題に、遊びに･･･と　ちびも　ちびなりに楽しい時間の使い方が出来たようです。

４０日以上もあったはずの夏休みもあと３日を残すのみとなり、今年の夏休みは　よしりん一家全員にとって　とても充実した夏休みだったように思えます。本当に、あっという間の夏休みでした

にいちゃんは、１５歳。この８月になったばかりの花の中学３年生だ。
すこやかに育っていたら･･･

いやいや、現在まで特に大きな病気にかかったこともないし、ほとんどお医者要らずの子なんだから健やかであるのは間違いないんだけれど･･･

重度の精神発達遅滞児であり、１５歳になった今日現在もまだ一言の言葉ももっていない。音声言語で、のはなし。

欲しいものがあるときは、例えば飲み物ならば、コップを持ってきて。食べ物の場合はお皿を持ってくるなどして伝えている。

「はい」の時は手をぽんぽんと叩く。「いいえ」の時は、ごめんなさいとペコっと頭を下げるような仕草で示す。

でも、結構難しい。
例えば
トイレの大きいほうの始末もまだうまく出来ないので介助しているけれど、「おわった？」という質問に終わっていたら「ぽんぽん」、まだだったら「ペコリ」とするわけだが･･･１００％確実に伝えているかというと、いや･･･彼は伝えているのかもしれないが、受け止める私が確実ではない･･･時もあるのかな？う〜ん　どっちなんだろ？(笑)

「終わったの？」
「ぽんぽん」
じゃ、とペーパーをに手をかけると
「ペコリ」
「え？まだなの？」
「ぽんぽん」
「え？終わったの？」
「ぽんぽん」

ということも、たまにある。様子を見て判断することになるんだけれど、「どっちや？　わかんねぇ〜」ってことも時たまある(笑)

そんな感じの彼の話。
大体は「頂戴」という動作のみの一語文だったんだけれど。
この夏休みに入ってから、車に乗っているとき。食事でテーブルについているときにトイレに行きたくなったときに、おちんちん(失礼！　笑)にちょっと手を置いてから「ぽんぽん」するようになった。
トイレに行きたいって、二つの動作をスムーズに繋げて表現するようになった。

自動車のときは大慌てでコンビニを探し、然程必要ではなかった買い物をしてトイレをお借りして対応したというおまけつき(笑)

でも、にいちゃんにとってはすごい成長だと思う。
組み合わせて伝えるようになったんだからね。
新学期が始まったら担任の先生に夏休みの報告のひとつとして伝えようと思っている。

今日も「行くよ」と声をかけると、パジャマ姿でビデオを観ていたのをすっとやめ、トイレで用をたし、サッサと着替えを始める兄ちゃん。
内履きズック、着替えなどが入ったリュックをいそいそと担ぎ、９時前だというのにもうムシムシと「今日も暑くなりそうだなぁ」と感じられる外でお迎えの車を待つ。

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地元の知的障害者通所授産施設で児童のデイサービス・ショートステイ事業を展開することになり、この夏休みの期間をテスト期間として受け入れてくれています。玄関前までの送迎もしてもらえ、施設の中の調理場で調理した美味しい昼食や手作りもあるおやつも用意してもらえて、希望すれば入浴までして帰宅できます。

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にいちゃんは、この夏休み中合計１３日間利用させてもらうことになっている。最初の二回は慣らしと思って数時間でお迎えに行きましたが３回目からは９：００前のお迎えから１７：００頃到着までの８時間フルタイム。言葉がまだなくて、楽しいとか行きたくないとか･･･そういうことは表現できないので、帰ってきた様子とか、朝出かける時の渋り具合で判断するしかない。ちょっとどきどきしながら様子を見ていたんだけれど･･･
なんのなんの。

帰ってきても機嫌はいいし、出かける前の様子はさっき書いたとおり(=^v^=)

お迎えの車がそろそろ来る頃かな？って時間になるとちょっと道路の端まで出て行って車が入ってくる通りをひょいと覗いて見たりもしている。そして、車が見えるとサッと出てきて、サッと乗り込んで見送る母のほうは見もしないで出かけていくんです（*´ー`)

それらを総合して考えるに、やっぱり楽しいんだろうねぇ。少なくとも家にいて過ごす時間より、ただ家族と一緒にいるよりは、楽しんだろうなぁ･･･きっと。
そして、にいちゃんにとって「家・家族・家庭」が本来のあるべき姿＝「帰ってきてくつろぐ場所」というものにちゃんとなっているんだなぁって。

親しかずっと見ていてやれないんじゃないか･･･みたいな消極的な考えも障害が重いだけになかったとは言えないけれど、ちゃんと巣立とうとする準備はできつつあるんだね。

そのためには、にいちゃんにとって楽しい、心地よい場所を見つけてやることが大切なんだよね。いいスタッフが居て、過ごしやすい環境のあるところ。
お陰様で今年の夏は親離れ、子離れのいい練習をさせてもらっています

にいちゃんは、平成元年生まれでつい先日１５歳のお誕生日を迎えたところです。
巷では「受験生」なんだよねぇ。
自分のその頃を思い出すと、好きな人が居て、テストの点数が気になって順位が気になって、学校が大好きだったなぁなんて。

にいちゃんは重度の精神発達遅滞児になります。
自閉的傾向もあります。

まだ音声言語というものを持たないでいます。そうです。「おかあさん」とまだ呼ばれたことはありません。
妊娠中も出産時も、そして１５歳になる今日までも、異常があったりとか、特に大きな病気をしたりとかはなく過ごしてきました。
身長も１６２�pの母をもう随分前に抜いてしまい、足なんて２７�pの靴を履いてます（*´ー`)

でも、中味はそうだなぁ･･･何歳児くらいなんだろ?トイレに行っても大きいほうの後始末はしてやらなきゃいけません。お箸で食べることは出来ません。清潔にすることを目的にするのならばお風呂も一人では入れません。
それでも思春期はしっかりと訪れています。
声は太くなったし、足の脛毛だって、わきの下にだって、大切なところ(笑)にだってちゃんと生えてます(≧∇≦)
女性のアタシにはよくわかんないんだけれど、朝でなくても元気なときもあるみたいです(失礼　笑)

ほとんど一人では何も出来ないから、すべてにおいて遅いのかと思って居ると「思春期」にはほとんど正確に突入したみたいな感じ。
ふーん　そういうものなのかぁ。

そんな発達が超スローな　にいちゃんでも、そうなんです。ストップしているんじゃなくてちゃんと成長しているので、昔に比べればわかる単語も増えてきました。(と、言っても数えるくらいしかないはずだし、わかる単語も必要最低限の簡単なものだけ。)


にいちゃんって　どんな世界を日々生きているのかな?って考えることがあります。よく、全然わかんない言語の海外に自分が行ったとして･･･というたとえ方をしますが、そんな感じなのかなぁ?やっぱり。

賑やかなところが嫌いで、耳にたこが出来るくらい(これは、例えではなくて、本当にタコができているんです。外界の音を遮断するために１５年間耳をふさぎ続けてきたからね)だから、普通だったら心地よい音、気にならない音まで全部受信してしまって音の嵐の中にいつも身を置いているのかもしれないなぁ･･･

音が氾濫していて、そこの人間は何を言ってるのか全然わかんなくて、伝える術も自分にもなくて････という世界になんて、一時間だって居たくないよねぇ。

にいちゃんは、ハッピーバースディのケーキのろうそくも、携帯電話のカメラのライトにも、そして花火にも「ふぅ〜」ってやります(笑)

彼の中では、ふぅ〜ってするモノとしてのきまりごとがあるのかな?

お陰で携帯電話のカメラを向けると、まるでチューのポーズのような表情ばかりの写真になってしまいます。

夜の花火のときも、花火に向って　ふぅ〜ふぅ〜していました(≧∇≦)