斜め向かいのハックルベリー(喫茶兼緑の図書館、店頭で無人販売も)で、伊沢正名さんの「くう・ねる・のぐそ」という本を見つけてさっそく読破。
糞土師(もとキノコなど菌類写真家)の伊沢さんの講演が、今週末25日にここ峰の原であるので、とても楽しみで、予習ってな感じ。
伊沢さんの名前は、うちにも数冊あるキノコ図鑑などで拝見してたのですが、キノコなど菌類の分解者の輪に人間ができることは糞を自然に帰すこと、という信念から野糞を続けてるそうでスゴい。「野糞なんて!」と顔をしかめる人が多いかと思うけど、トイレは、屎尿処理場が厄介者扱いされて、多量に水を使い、トイレットペーパーにペーパータオルと紙を使い、処理にエネルギーがかかり、自然にとても不可がかかるという。
うちは田舎生まれなモンんで、小学生の頃はまだあちこちに肥だめがあったりしたし、家のボットン便所から肥を天秤棒でぶら下げて畑に運んで‥‥というのは普通だった。子供の頃から畑の手伝いで山に行けば雉子撃ちは当たり前だったけど、環境に不可をかけず自分自身を自然のサイクルに委ねることには共感できるが、毎日野糞まではちと‥‥ごめんなさい。
ただ、根子岳に登った時やキノコ狩りをしてる時、ちり紙だけがいつまでも残った跡は頂けない。ひどいのは日帰りで遊びに来た人のだろうものが、このペンション村の近くにあったりする。自然を楽しみに来て、使用済みちり紙を置いてくなよなあ‥‥。
伊沢さんも書いてるが、ティッシュペーパーは自然の中で分解されず残るもの。かくいう私は、山中で雉子撃ちする時は小なら紙なしがモットー。伊沢さんは大を木の葉と水なので、徹底されてます。さらにこの本では、自分自身の野糞が時間とともに分解されるところまで詳細に調べており、すばらしい。一読の価値あり!

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