ALL JAはお疲れ様でした。
昨年のJARLコンテストは、モチベーションが上がらず、
ALL JA以外はまともに参加しなかった。
念のためコンテスト前に共通規約を確認したところ、
いつの間にか随分と内容が変わっていた。
以下、その抜粋
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(7) コールサインもしくはマルチプライヤーを受信信号の
周波数情報と共にオペレーターに知らせるあらゆる技術、
たとえばWebクラスター、CWスキマ−、リバースビーコン
ネットワークの使用を認める。
(8) 自局の運用情報をWebクラスターにアップロードする
セルフスポッティングやスポットを依頼する行為を禁止する。
(9) リモート運用は、すべてのアンテナ、送信機、受信機
がひとつの所在地に収まっている場合 にのみ許される。
すべてのリモート運用局は、局免許、オペレーター免許、
および 該当参加部門のルールに従うこと。
(10) 送信機、受信機、アンテナを設置した無線局の所在地
外に位置するリモート受信機の使用は禁止する。
(11) コンテスト終了後に、データベースや録音、電子メール
またはその他の手段を使って交信ログを作ったりあるいは交信
を確認したり、コールサインやナンバーを修正することを禁止
する。ただし、手書きログを電子ログ化する作業は、これに含
まれない。
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まず、グレーだった部分が明確になったのは大きな進展。
しかし、(7)のマルチを自身のラジオ以外の手段を介して
入手してもよいという見解には驚いた。ログに書く情報で唯一
項目にないのは(時間と)受信強度だけである。しかしながら、
受信強度はコンテスト時は事実上59(599)なので、
相手とのやりとりの全てをネット等の手段を介して入手して
良い。と解釈できてしまう。
これでは競技を否定することにつながり兼ねないのでは?と
いう懸念が残る。コンテスト委員も流石に広すぎると思った
のだろう。(8)、(9)、(11)はその制限事項になる。
「オペレーターに知らせるあらゆる技術」はOKとしておき
ながら、(8)はWebクラスターに限定した制限事項である。
ネットにあげるのがNGなのか、不特定多数から見えるのが
NGなのかよくわからない。盲点をつくなら、ラインや、
ツイッターでの依頼ならOKなのか釈然としない。
又、Webクラスターが駄目なら、RBNも管理者はコンテスト
中は運用停止しないといけないという風にも読み取れる。
(9)でリモート運用は明確に許可された。
つまり国内に
無線局を有していれば、海外からでもコンテストに参加で
きるようになったということだ。(総通通達でダメですね。)
しかしながら、(10)で無線局の所在地外に位置する
リモート受信機の使用は禁止とある。
これはなぜダメなのだろう?そもそもRBNは他人の受信機
の情報ではないか?複数台の受信機を使うからNG?
すると、自身のラジオ操作、技術に依存しない(7)は
なぜ認められるのだろう?まったくよくわからない。
一方で(11)はコンテスト終了後の改変はNGと読み取れる。
コンテスト中なら、ネット上の情報と照合し改変するのは認め
られるのだろうか?
具体例を示すのはよいことだが、その議論の過程にあった
と思われる考え方を示さないと、幾らでも抜け道ができて
しまうのではないだろうか?今後の説明に期待したい。