CQ誌12月号にローバンド用のバーチカルアンテナの記事
をみつけた。たまたま同じポールを所有しており、手持ち
部品で簡単に作れそうだったので、取りかかることにした。
製作にあたり。
1)7MHzも載せ、3バンドにしたい。
2)コイルは両バンド共用とし、エレメントの取付け位置で
周波数を変える。さらに塩ビパイプをポールに被せる構
造にする。
3)ラジアルは、3.5M4本、7M4本の8本とする。
(1.8Mのラジアルは40mにもなるので、移動時の
設営が困難なので省略する。)
4)給電は、インピーダンスマッチングトランスで行う。
5)設営は、タイヤベース(ILK製作所製)で行う。
ローカルから貰ったEHアンテナの残骸の塩ビパイプは
長さ60cm、外形60mmだったため、コイルの巻き数は、
3.5Mは18巻き、1.9Mはプラス39巻き(56巻き)
となった。
計算は、「短縮ホイップ・アンテナに使うローディング
コイルの計算」のサイトを参考にした。
http://mk1502.web.fc2.com/sokuteiki/hp_antenna.htm
インピーダンスマッチングトランスは、家に転がっていた
型番不明のフェライトコアに巻き比5:4で32オームに
なるように作成した。
製作にあたり巻き比は異なるが
ココの資料が参考になる。
(この例では、逆さに使えば22オームで給電できる。)
早速、家の前の道路で上げてみた。アスファルト上に設営
すれば、どこの移動地でもだいたい接地抵抗は同じような
ものだろうと仮定した。
結果
・1.8M:1801でSWR1.1となった。
やや低目に合ってしまった。コイルを緩め広げることで
これは対応できそうだ。1/8λラジアルでもなんとかなった。
・3.5M:3542でSWR1.1となった。
丁度良い感じとなったが、場所を移動させタイヤベースを
前輪から後輪に変えたところ、抵抗成分が高くなってしま
った。車の影響を受けないように、もう少し給電部を高く
する必要があるようだ。
・7M:7000以上で、150オーム以上と抵抗成分がかなり
高くなった。このままではATUでは対応できないのだろう。
但し、8M近くまで、X=0と共振している。150Ωのイン
ピーダンスマッチングトランスに変えれば、対応できそうだ。
・収納性
アンテナもコンパクトで、ラジアルを展開するのがやや
面倒だが、それでも10分程度で運用できる。
意外と簡単にできる目処がついたのには、拍子抜けした。
「案ずるより産むが易し」か。