中長期的な日本の「最大のリスクは何か?」と尋ねられれば、
おそらく多くの人は少子化問題と答えるのではないだろうか?
社会保障制度問題も労働人口が増えれば、おのずと解決する。
国の税収アップも見込めるだろう。
では、日本の人口を増やすにはどうすればよいか?
既に一般的な年収の夫婦に子供を2人育ててもらうだけでは
時遅く、比較的金銭の余裕がある年収910万円以上の世帯
には3人、4人と子育てをしてもらう必要がある。
つまり本来ならこの層に「子供をもう一人、生みたくなる」よう
な施策を重点的に打たなくてはならないはずだ。
ところが政府はこの層の子育てに懲罰的な制度を作り、こども
手当、高校無償化制度と次々と所得制限を設けようとしている。
高所得者には、一律に所得税をたっぷりと支払ってもらえば
それですむ話である。
例えば、世帯年収600万の3人世帯と、年収1000万の6人
世帯とではどちらが裕福だろうか?
(一人当たりの年収は600万世帯が上)
昨今の議論は子供の数を無視して制限を設けようとする、あ
まりにも乱暴な議論のように思える。
この国の出生率の減少に歯止めがかかるどころか、ますます
加速しないことを、ただ祈るばかりだ。